西田氏のダメ出しはその他パーツにも及んだ。SSDがカットされたほか、CPUがインテルのCore i3-2125から「Core i5-2400」にシフト。メモリもAD3U1333C4G9-2からCrucialの「CT2KIT51264BA1339」に変更がされた。西田氏は「SSDは、導入することで最も効果を体感できるパーツの一つではありますが、マルチディスプレイ環境下では、シングルディスプレイ環境下と比べ、必然的に増加する複数タスクを処理するためのマシンパワーが必要となってきます。そのため、今回は構成全体とのバランスを考えて導入を見送りました。その分、CPUを2コアから4コアに、メモリもより安定性の高いものに変更しました」とコメント。
加えて、PCケースおよび電源は、600ワット電源を内蔵したミドルタワーケースのGUSTAV600-BKから、PCケースはザルマンの「Z9 Plus」、電源は玄人志向の「KRPW-SS600W/85+」にチェンジした。「本構成では、より多くのディスプレイ増設を行う場合、2枚目のグラフィックスカードを追加することになります。そうなるとケース同梱の電源では少し不安な面もあります。システム全体の安定性を考えて、ケースと電源は別にしました」と西田氏は話す。
さらに、2枚のG225HQbdで構成していたディスプレイのうち1枚を、LG電子の「W2246T-BF」に変更するように勧められた。西田氏は「書類やリポート作成など、長時間作業をすることを考えると、メインディスプレイがグレア(光沢)液晶ってのはちょっときついと思うんですよ。1万2000円前後の価格帯だと、グレア液晶のほうが色はよく出るんですが、蛍光灯や外部の光が写り込んだりするため、環境によっては目がかなり疲れます。そのため、メインディスプレイ用として1枚はノングレア(非光沢)液晶にしました」という。
また、ディスプレイ選びのコツとして「横に並べることを考えるならば、ドットピッチ(画素ピッチ)をそろえるといいでしょう。簡単に言えば、液晶の密度みたいなものなのですが、これが違うと画面をまたいで描画している時に違和感を覚えます。そのほか、人によってはベゼル部分が違ったり、スタンドの高さが微妙に違ったりするだけでも見づらいと感じることもあるので、実際に並べて見て選ぶのが一番いいですね」とアドバイスをしてくれた。
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