ソニーだから大画面ノートも“薄型軽量”で攻める――「VAIO S(SE)」徹底検証15.5型フルHDのIPS液晶が美しい(3/6 ページ)

» 2011年09月28日 12時15分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

WiMAX、USB 3.0、SDXCなど装備は充実

ネジ止めされた底面のカバーを取り外すと、メモリスロットとHDDにアクセスできる

 標準仕様モデルのメモリは4Gバイトをオンボードで実装しており、PC3-10600 SO-DIMMに対応した空きスロットが1つある。ここに4Gバイトのメモリモジュールを装着することで、最大8Gバイトまで増設可能だ。データストレージには2.5インチHDD(回転速度5400rpm)を採用しており、容量は750Gバイトとなっている。

 メモリスロットと2.5インチSerial ATA HDDベイには、背面のカバーを外すだけで簡単にアクセスできる。光学ドライブはボディの左側面奥にトレイ式のDVDスーパーマルチドライブを内蔵している。

 通信機能は充実しており、1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、IEEE802.16e-2005のWiMAX(無線LANと排他利用)、さらにBluetooth 2.1+EDRも備える。

 本体装備の端子類の内容や配置もVAIO SBと似ていて、1基のUSB 3.0、2基のUSB 2.0のほか、SDXC対応SDメモリーカードスロット、PRO-HG対応メモリースティックデュオスロット、HDMI出力などが右側面にまとめられている。また、タッチパッド左右ボタンの間には指紋センサーを、液晶フレームの上部にはWebカメラ(有効31万画素)を装備している。

 キーボードの上部にはステレオスピーカーを内蔵。スピーカーはサラウンド技術のDolby Home Theater v4も利用できる。

前面にワイヤレス通信のスイッチを配置(写真=左)。液晶ディスプレイのヒンジがある背面には、排気口も用意されている(写真=右)

左側面には光学ドライブとヘッドフォン出力を搭載する(写真=左)。ヘッドフォン出力の配置はVAIO S(SA/SB)と同様、ボディの奥なのでケーブル接続時は光学ドライブのトレイと少し干渉しやすい。主要な端子類は右側面に集中しており、手前からメモリースティックデュオスロット、SDメモリーカードスロット、有線LAN、アナログRGB出力、HDMI出力、USB 3.0、2基のUSB 2.0、盗難防止ロック用コネクタ、ACアダプタ接続用のDC入力が並ぶ(写真=右)

オプションのポートリプリケーターは4基のUSB 2.0や2基の1000BASE-T有線LAN、HDMI出力、アナログRGB出力を備えている(写真=左/中央)。シート型の拡張バッテリーを装着したままの状態で、ポートリプリケーターにセットすることも可能だ(写真=右)

 OSには64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)を導入しており、Microsoft Office Home and Business 2010もプリインストールされる。

VPCSE19FJ/Bのデバイスマネージャ画面

直販モデルでは、最大1TバイトのクアッドSSDも搭載可能

 VAIOオーナーメードモデルは、CPUやGPU以外の選択肢も豊富だ。空きメモリスロットにそれぞれ4Gバイト/2Gバイトのメモリを装着した8Gバイト/6Gバイトの構成も選べる。ただし、CPUにCore i3を選んだ場合のみオンボードのメモリが2Gバイトと半分になり、最大メモリは6Gバイトとなる点は注意したい。

VAIO S(SA/SB)と同じクアッドSSDモジュールを採用。端子は独自形状となる

 また、VAIOオーナーメードモデルのデータストレージは、750Gバイト/640Gバイト/500Gバイト/320GバイトのHDD(いずれも5400rpm)のほか、SSDも選択可能だ。選択できるSSDはソニーでいうところの「第2世代」となるSerial ATA 3Gbps対応モデル(VAIO SA/SBと同等品で、VAIO Zの第3世代6Gbps対応モデルではない)を採用し、クアッド構成の1Tバイト/512Gバイト/256Gバイトを搭載できる。もちろん、クアッドSSDはRAID 0(ストライピング)設定済みだ。また、シングル構成の128GバイトSSDも選択でき、SSDだけで4種類が用意されている。

 なお、VAIO S(SE)はBIOSや起動時のタスク時間を高速化し、Windows 7を高速起動するQuick Bootに対応しているが、SSDを搭載するとこの効果が高い。ソニーによると、SSD搭載の構成では最速約15秒での起動が行えるという。

 そのほか、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブに加えて、Blu-ray Discドライブも搭載可能だ。通信機能では、NTTドコモのFOMA HIGH-SPEEDに対応したワイヤレスWAN+GPSの追加も選べる(b-mobile 最大6カ月無料ワイヤレスネット接続パックも用意)。ACアダプタはスティック形状のものも用意されている。

 プリインストールOSは、64ビット版のWindows 7のUltimate/Professionalも選択可能。ソフトウェアとしては、Microsoft Office 2010の各エディション、アドビシステムズのクリエイティブソフト、トレンドマイクロのセキュリティソフト、ATOK 2011などが選べる。

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