ソニーだから大画面ノートも“薄型軽量”で攻める――「VAIO S(SE)」徹底検証15.5型フルHDのIPS液晶が美しい(4/6 ページ)

» 2011年09月28日 12時15分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

15.5型ワイド液晶はフルHD対応の広視野角IPSパネルを採用

1920×1080ドット表示の15.5型ワイド液晶ディスプレイはVAIO S(SE)の目玉といえる部分だ

 白色LEDバックライトを搭載した液晶ディスプレイのサイズは15.5型ワイドで、画面の表示解像度は1920×1080ドット(フルHD)に対応する。表面は光沢仕上げに低反射コートを施し、映り込みを抑えた仕上げだ。また、ソニーは宣伝していないが、ノートPCにしては珍しく、広視野角のIPSパネルを採用しているのも大きなポイントとなる。

 フルHDの表示解像度に対応しているため、Blu-ray DiscのムービータイトルなどフルHDで収録されている映像コンテンツを本来の画質で視聴できるのはうれしい。液晶のドットピッチが狭いため、フルHD映像は高密度で見栄えがする。

 また、作業領域はWindows 7搭載ノートPCで標準的な1366×768ドットに比べて約1.97倍もあるため、Webページを2枚並べての表示やワープロ、表計算、PDFの見開き表示なども余裕をもって対応でき、同時に複数のウインドウを開いての作業がスムースに運ぶ。左右にパレットなどが配置されるクリエイティブ系アプリケーションなどの作業もやりやすい。15.5型ワイド液晶にフルHDの高解像度なので、表示は少々細かいが、VAIO Zの13.1型フルHDパネルのような緻密(ちみつ)さではなく、幅広いユーザーが自然に使えるだろう。

 この液晶の視認性は非常によい。ハーフグレアのような表面処理は、アンチグレア独特の黒浮きがないメリハリのある発色を実現し、低反射コートによりグレアパネルのような映り込みも気にならない。さらに、IPSパネルならではの広い視野角が見た目の印象をぐんと引き上げている。

視野角は広く、画面を横や上からのぞいてもコントラストや色度の低下が気にならない

 ちなみに、VAIO独自の液晶ディスプレイグレードは、ミドルレンジの「VAIOディスプレイプラス」とされている。VAIO Fなどに搭載されている最上位の「VAIOディスプレイプレミアム」よりは下位に位置付けられるが、実際に見比べてみても輝度や色域が少し劣るだけで、全体的な見た目の印象は負けておらず、視野角が広いぶん、少し姿勢を変えてもコントラストや色味の変化がなく、見やすさという点では優れている。液晶ディスプレイのヒンジの角度は約135度まで開くが、視野角が広いVAIO S(SE)の場合はチルト角度をきちんと調整しなくても問題ない。

 フルHDの高解像度と合わせて、データ集計やプレゼンテーション作成などには最適で、Adobe RGB対応の広色域タイプではないものの、ノートPCにしては写真編集などとも相性がよい。

液晶ディスプレイの角度は約135度まで開く(写真=左)。オプションとして、液晶ディスプレイに装着して裸眼3D立体視が手軽に楽しめる「3Dパネル」も用意する(写真=右)。3Dパネルは10月22日に発売される予定で、直販価格は1万2800円だ

テンキー付きのアイソレーションキーボードを搭載

テンキー付きのアイソレーションキーボードを採用

 キーボードについては、アルミの1枚板から成形したパームレスト一体型キーボードベゼルから、キートップのみを露出させたアイソレーションデザインを採用している。VAIO S(SA/SB)よりボディのフットプリントが広がったスペースに、テンキーを搭載しているのが特徴だ。

 キーピッチはほとんどのキーで縦横ともに約19ミリのフルピッチを確保し、配列も標準的な6段配列で、カーソルキーは打ちやすいよう一段下げる配慮も見られる。通常キーとのテンキーとの間は約5.5ミリとそれほど離れていないが、Enterキーが大きめに確保されているので、ミスタイプしやすいというほどではない。強めに押すと通常キーの左側がベゼルごと少し沈むが、パームレストも長さ約99ミリと広く(カーソルキーの下からボディの端までは約114ミリ)、手を置いた際に安定感があり、スイッチの感触もおおむね良好である。

キーボードバックライトは暗い場所でもキーをしっかり確認できる明るさがある

 また、キーボードバックライトを内蔵しており、標準では暗い場所で起動すると自動的に点灯し、一定時間キーボード操作をしないと自動的に消灯する。バッテリー駆動時には暗い場所で入力操作が行われると点灯する仕組みだ。設定は独自ユーティリティの「VAIOの設定」からカスタマイズ可能で、バッテリー駆動時には暗い場所でも点灯させないようにする、といった使い分けもできる。

 キーボードの手前にはポインティングデバイスとして2ボタン式タッチパッドを装備する。キーボードのホームポジションに対して右寄りの配置だが、フットプリントの広さを生かし、ゆったりと使える大型のサイズで使いやすい。パッドの右辺/下辺を使った上下スクロールのほか、回転、つまみズーム、2本指で弾く(ブラウザの戻る/進むなどに対応)といったマルチタッチジェスチャー機能に対応している。

 タッチパッドの2つのボタンの間には指紋センサーを標準で装備し、WindowsへのログオンやWebサイトのパスワード入力を指紋で代行できるソフト(AuthenTec TrueSuites)もプリインストールされる。

タッチパッドは大型で、指を2本置いてのマルチタッチジェスチャーも操作しやすい(写真=左)。タッチパッドにはシナプティクス製ドライバが導入されている(画面=右)。パッドの右辺/下辺を利用した上下スクロールのほか、つまみズーム、回転、2本指で弾く(ブラウザの戻る/進むなどに対応)などのマルチタッチジェスチャー機能に対応している

 キーボードの右奥には3つのワンタッチボタンがあり、ASSISTボタンが「VAIO Care」(システム診断)、WEBボタンがWebブラウザ、VAIOボタンが「Media Gallery」(マルチメディアコンテンツの表示ソフト)の起動に割り当てられている。

 電源オフ時にWEBボタンを押すと、Windows 7を起動せず、Webブラウザをすばやく立ち上げるインスタント機能「Quick Web Access」を利用可能だ。

キーボード右奥に3つのワンタッチボタンが配置されている(写真=左)。ASSISTボタンを押すと起動する「VAIO Care」は2011年秋冬モデルからリニューアルされ、見やすく整理された(画面=中央/右)。システム情報の確認やトラブル対策情報、プリインストールソフトの管理、リカバリ機能、各種設定(VAIOの設定)などにアクセスできる

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