通信機能は100BASE-TX/10BASE-Tの有線LAN(付属のUSB変換アダプタが必要)、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、そしてBluetooth 4.0を標準搭載する。WiMAXやワイヤレスWANは採用していないため、外出先でネット接続しながら活用したい場合は、別途モバイルルータなどを使うことになる。
SDメモリーカードスロット以外のインタフェース類は、UX21E-KX128とUX31E-RY256で共通だ。側面に1基ずつのUSB 3.0とUSB 2.0(電源オフでの給電対応)、アナログRGB出力(Mini-VGA)、Micro HDMI出力(Type D)、マイク/ヘッドフォン共用端子と、なかなかの充実している。USB 2.0ポートは付属ソフトの「USB Charger+」により、バッテリー駆動の状態であっても電源オフ/休止状態/スリープでの給電が可能だ。また、液晶フレームの上部には30万画素Webカメラとマイクも内蔵する。
製品にはUSB接続の有線LAN(RJ45)変換アダプタと、Mini-VGA接続のD-Sub 15ピン変換アダプタが付属する。薄型ボディに可能な限りの拡張性を持たせるため、USB変換アダプタや小型端子を採用しているのはいいのだが、携帯利用時にはアダプタも持っていく必要がある点は覚えておきたい。なお、Micro HDMIからHDMIに変換するアダプタは付属しないので、ユーザーが用意する必要がある。
薄型軽量ノートPCながら、オーディオ面にも妥協がない。ASUSがオーディオ重視のノートPCなどに採用しているBang & Olufsen ICEpowerと共同開発したサウンドシステムを搭載しているのだ。
内蔵ステレオスピーカーの開口部が表面にない(UX21E-KX128は底面に開口部がある)ためか、わずかに音がこもるような印象もあるが、薄型ボディでスピーカーの容量を十分確保できない割には音量が大きく、中域から高域がしっかり出て、チープさはまったくない。
OSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)をプリインストールする。
付属ソフトはASUS独自のユーティリティ群が中心だ。Webカメラ撮影の「LifeFrame 3」、省電力管理の「Power4Gear Hybrid」、ファイル削除の「Secure Delete」、画質調整の「Splendid Video Enhancement Technology」、アカウント管理の「Smart Logon」、無線機能管理の「Wireless Console 3」、USBデバイス充電サポートの「USB Charger+」、高速起動の「InstantOn」、バッテリー駆動時間確認の「PowerWiz」、電源ボタン支援の「PWR Option」、リカバリディスク作成の「AI Recovery」、ソフト自動更新の「Live Update」、BIOS更新の「WinFlash」などをそろえる。
サードパーティ製のソフトは、ウイルス対策の「Trend Micro Titanium Internet Security(体験版)」、有害サイトフィルタリングの「i-フィルター5.0(30日間体験版)」、オフィススイートの「KINGSOFT Office 2010 Standard(30日間体験版)」、PDFリーダーの「Nuance PDF」など、最小限の内容だ。
ASUSの主なユーティリティとNuance PDFは、デスクトップの「AsusTools」フォルダ内にショートカットが集められており、エンターテイメント、システムツール、セキュリティと保護、バックアップと復元、ワークツールといった用途別に選べる。また、動画でZENBOOKの基本動作を確認できる操作ガイド「ASUS Totor」も用意され、初心者へのフォローが見られるのは好印象だ。
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