早くも“Ultrabook”の本命が登場か?――「ZENBOOK」徹底検証(前編)11.6型と13.3型をじっくり比較(4/5 ページ)

» 2011年11月09日 13時30分 公開
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明るい液晶ディスプレイを搭載、13.3型は1600×900ドットの高解像度

 液晶ディスプレイは前述の通り、UX21E-KX128が1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶、UX31E-RY256が1600×900ドット表示の13.3型ワイド液晶を採用する。いずれも白色LEDバックライトを内蔵し、表面は光沢が強めのグレアパネルだ。

UX21E-KX128が1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶(写真=左)、UX31E-RY256は1600×900ドット表示の13.3型ワイド液晶(写真=右)だ

 単に画面サイズが違うだけでなく、UX31E-RY256は表示解像度が約1.37倍に高まって情報の一覧性が向上する点に注目したい。そのぶん、ドットピッチが狭くなって表示は細かくなるが、13.3型ワイド画面でこの解像度ならば、見づらいほどではなく、情報量が多いということで、魅力に感じるユーザーが多いはずだ。

 13.3型ワイド液晶搭載のモバイルノートPCでは、1366×768ドット表示の製品が多いため、この高解像度はZENBOOKの大きなウリの1つといえる。

UX21E-KX128とUX31E-RY256の画面サイズ比較

解像度が違うことで、情報の一覧性では差がある

 表示品質については、輝度の公称値が450カンデラ/平方メートルと高いだけあって実に明るい。日中の屋外で使う場合、この明るさは重宝するだろう。もちろん、輝度は細かく11段階に調整できるので、薄暗い場所などではグッと下げられる。

画質調整ユーティリティの「Splendid Video Enhancement Technology」を使えば、あらかじめ設定された画質モードへの切り替えや、色温度の設定、RGB個別の調整が行える

 初期設定では色温度が高く、白に青みがある表示だ。画質調整ユーティリティのSplendid Video Enhancement Technologyを使って、「Gamma」モードに設定したり、「My Profile」モードで色温度を6500Kに設定すると、標準的なsRGBに近い見え方になる。厳密な色管理が行えるわけではないが、目安としてケルビンの数値で色温度を指定できるユーティリティが搭載されているのは好印象だ。

 液晶パネルはノートPCで標準的なTNパネルを採用しているが、上下の視野角が結構狭い。画面を正面から見た場合の視認性は問題ないが、少し上から見るだけで黒が浮いてコントラストが下がり、少し下から見ると中間調が黒く沈む。画面への映り込みも大きいほうなので、液晶のチルト角度は正しく調整して使う必要がある。

 なお、机上に置いた状態では、液晶ディスプレイは本体を片手で押えずとも、親指でフチを持ち上げるだけで開くことができ、閉じるときは精巧なユニボディらしくぴったり重なる。閉じた状態が長いと、液晶ディスプレイ周囲の緩衝用ゴムが吸着して、片手で開きにくくなる場合もあるが、こうした細かい使い勝手の作り込みには感心させられる。

UX21E-KX128(写真=左)とUX31E-RY256(写真=右)で液晶ディスプレイを限界まで開いた様子。いずれも設置面から135度程度まで開くので、ヒザの上など低い位置で使っても視認性は問題ない

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