早くも“Ultrabook”の本命が登場か?――「ZENBOOK」徹底検証(前編)11.6型と13.3型をじっくり比較(5/5 ページ)

» 2011年11月09日 13時30分 公開
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6段配列のアイソレーションキーボードを装備

 キーボードとタッチパッドのデザインはUX21E-KX128とUX31E-RY256で共通だが、サイズはUX31E-RY256のほうが一回り大きくなっている。

 6段配列のキーボードは、平らなキートップが格子状のベゼルから露出したアイソレーションデザインだ。キートップはパームレストと同じシルバーの塗装だが、樹脂製で周囲の質感より少々劣るのは仕方ない。

 サイズを実測したところ、主要キーのキーピッチはUX21E-KX128が約18.5(横)×16.5(縦)ミリ、UX31E-RY256が約19(横)×17.5(縦)ミリで、キーストロークはどちらも1ミリ強だった。パームレストの長さはUX21E-KX128が約78.5ミリ、UX31E-RY256が約90ミリだ。

UX21E-KX128(写真=左)とUX31E-RY256(写真=右)のキーボード。Fnキーと最上段のキーを同時に押すことで、スリープへの移行、ワイヤレス通信のオン/オフ、輝度調整、音量調整、外部ディスプレイ出力、タッチパッドのオン/オフが行える。また、Fn+CキーでSplendid Video Enhancement Technologyのモード切り替え、Fn+VキーでLifeFrame 3の起動も可能だ

キーボードの比較。デザインは同じだが、UX31E-RY256のほうがキーボードのサイズが大きく、パームレストも広い。いずれもキーボードバックライトは非搭載だが、電源キーとF2(ワイヤレス通信のオン/オフ)キーには、白色LEDによるインジケータが設けられている

 いずれも十分なキーピッチを確保しており、キーストロークは浅いものの、入力しにくいほどではなく、軽い力で軽快にタイプできる。入力音がかなり静かなのも好印象だ。キーボードのゆがみやたわみは少なく、使っていて気になることはなかった。

 キーボードとパームレストのサイズに余裕があるUX31E-RY256のほうが入力しやすいのは当然だが、UX21E-KX128も問題なくタッチタイピングできる大きさなので、心配はいらない。ただし、UX21E-KX128はカーソルキーや最上段のキーが小さいため、これらはUX31E-RY256のほうが使いやすかった。

電源キーを押すと、このような操作メニューが表示される

 キーレイアウトについては、全体的に無難な配列だが、右上のキーに電源ボタンが割り当てられているのは問題だ。左隣にDelete、下にBackspaceと使用頻度の非常に高いキーがあるため、慣れないうちは誤って電源キーを押してしまうことが何度かあった。

 しかし、電源キーはほかのキーより押しにくいよう少し固めに調整してあることに加えて、電源キーを押すと、スリープやシャットダウンといった操作メニューが表示されるため、ミスタッチした途端にPCが終了してしまうような危険性はない。最上段のDeleteキーは小さいため、文字入力では主にBackspaceを使うように心がければ、電源ボタンを度々押してしまうようなミスは抑えられるだろう。

電源キーを押すと、スリープや休止状態、シャットダウンといった操作メニューが表示される。こちらの動画では「何もしない」を選択して、もとの画面に戻っている

左右ボタン一体型のいわゆるクリックパッドは操作に注意点も

UX21E-KX128(左)とUX31E-RY256(右)のタッチパッド比較。UX31E-RY256のほうが縦に少しだけ長い

 タッチパッドはいずれも左右ボタン一体型のいわゆるクリックパッドを採用する。パッドの左下を押し込むと左クリック、右下を押し込むと右クリックが行える仕組みだ。実測でのサイズはUX21E-KX128が14.5(横)×63(縦)ミリ、UX31E-RY256が15(横)×71(縦)ミリで、いずれも大型のタッチパッドを採用する。

 タッチパッド表面の手触りはよく、指がスルスルと滑る。しかし、タッチパッド下方のボタン部分はタッチ領域ではなく、ポインタが反応しない点は注意が必要だ。また、左右ボタンがタッチパッドと一体化しているため、慣れないうちは左クリックと右クリックの使い分けが少し難しいかもしれない。

 Sentelicのドライバが組み込まれており、マウスを接続した場合のタッチパッドのオン/オフや、各種マルチタッチジェスチャーに対応する。マルチタッチジェスチャーは、2本指を使った上下/左右のスクロールや拡大/縮小、回転に加えて、3本指を左右に動かすことによるページの戻る/進む、3本指を上方向に動かすことによるWindowsフリップ3D表示、3本指を下方向に動かすことによるデスクトップ表示が可能だ。

 3本指を使ったWindowsフリップ3D表示は、Mac OS X LionのMission Controlのような感覚で使えてなかなか面白い。普段はWindowsフリップ3Dをまったく使わず、Alt+Tabキーによるタスク切り替えを使う筆者だが、このジェスチャー機能のおかげでWindowsフリップ3Dをついつい多用してしまった。

タッチパッドにはSentelicのドライバが組み込まれている。2本指や3本指を使ったマルチタッチジェスチャーが可能だ

キーボード入力時にタッチ領域を限定する「SmartSence」機能も搭載

 タッチパッドのドライバには、キーボード入力時にタッチ領域を任意の範囲まで狭める「SmartSence」機能も備わっている。ZENBOOKは大型のタッチパッドをキーボードのホームポジション直下ではなく、パームレスト左右の中央に配置していることから、キーボード入力時には誤ってタッチパッドに右手が触れてしまいがちになるが、この機能が初期設定でオンになっているため、キーボード入力中はタッチパッドの中央上部しか反応せず、誤動作を防げる。

 しかし、キーボードで何かしら文字を入力すると、SmartSenceが自動的に動作し、狭まったタッチ領域に一度触れない限り機能がオフにならず、タッチパッド全体を使った操作ができない点は注意したい。SmartSenceのことを理解していないと、キーボードを使った直後にタッチパッドが反応しない不具合があると勘違いしてしまう可能性がある。

 SmartSenceは機能を無効にしたり、キー入力時に狭めるタッチ領域を変えられるため、手の大きさや使いやすさを考慮して、カスタマイズして使えばよいだろう。


 近日公開予定のレビュー後編では、2台のZENBOOKでさまざまなテストを行い、その実力を確かめていきたい。

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