早くも“Ultrabook”の本命が登場か?――「ZENBOOK」徹底検証(前編)11.6型と13.3型をじっくり比較(2/5 ページ)

» 2011年11月09日 13時30分 公開
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バッテリー駆動時間や高速復帰にもこだわり

 バッテリーは本体に内蔵され、ユーザーが交換できない仕組みだ。UX21E-KX128が4セル、UX31E-RY256が6セルのリチウムポリマーバッテリーを備えている。UX21E-KX128は駆動時間が約5.5時間、充電時間が約3.5時間で、UX31E-RY256は駆動時間が約8.1時間、充電時間が約3.2時間とされている(バッテリー駆動時間のテストはレビュー後編で実施)。

 いずれも薄型軽量ボディとしては、バッテリー駆動時間で健闘しているといえるが、バッテリーを着脱できず、大容量タイプのオプションもないため、電源が確保できないシーンでの長時間駆動を求めるならば、UX31E-RY256を選ぶのが無難だ。

 独自チューニングによる電源管理技術「Super Hybrid Engine II」を採用し、スリープモードのまま最大2週間バッテリーが持ち、バッテリー残量が5%を切ると自動的にデータをSSDに書き出してデータロスを防ぐ機能があるのはありがたい。

 また、このSuper Hybrid Engine IIと高速SSDを採用することで、Instant On機能によりスリープから約2秒で復帰するという、スマートフォンやタブレットのような使い勝手を実現したのも特徴だ。

デスクトップの右上には「Instant On」のガジェット、「Power4Gear Hybrid」のガジェット、そして「PowerWiz」が配置されている

 Windowsのデスクトップ上には、電源管理設定を切り替える「Power4Gear Hybrid」のガジェットと、Instant On機能およびSmart Logon(Webカメラを使った顔認証ログオンが可能)の設定を行う「Instant On」のガジェット、バッテリー駆動時間の目安を確認できるツールの「PowerWiz」が並ぶ。

 PowerWizはストップウォッチのような外観で、2ページに分かれている。1ページ目ではスタンバイ時間、標準的なバッテリー駆動時間、バッテリー充電時間を確認でき、2ページ目ではゲーム、インターネット、動画再生、オフィス利用と、用途に応じたおおよそのバッテリー駆動時間が示される。

 こうして電源管理の設定を分かりやすく工夫しているのはよいのだが、デスクトップが少々ゴチャゴチャしている印象はあるので、気になるならば非表示にしてしまっても問題ないだろう。

満充電の状態で見たUX31E-RY256のPowerWiz。用途別に目安となるバッテリー駆動時間を表示できる

 付属のACアダプタはUX21E-KX128とUX31E-RY256で共通化されている。MacBook Airのようなフットプリントが正方形になるデザインだ。実測でのサイズは60(幅)×60(奥行き)×29(高さ)ミリ、重量は約175グラムにおさまっており、本体と一緒に携帯しても苦にならないだろう。

 ACアダプタ本体をコンセントに直接つなぐ仕様だが、先端のプラグ部は取り外し可能だ。プラグ部を取り外し、2ピンの電源ケーブルを別途用意して接続すれば、隣接するコンセントをふさがずに利用できたり、離れた場所にケーブルを伸ばして使える。

 ACアダプタをつなぐ本体側のDC入力端子は、L字型で狭い場所でも使いやすいが、端子がミニピンのヘッドフォン端子のように細いため、取り扱いに注意したい。

ACアダプタは未使用時にプラグを折りたたんで収納できる(写真=左)。ACアダプタは先端のプラグ部が着脱でき、2ピンの電源ケーブルを装着することも可能だ(写真=中央)。表面にはASUSのロゴとスピン加工が施されている(写真=右)

超低電圧版Core i7-2677MとSATA 3.0対応SSDでパフォーマンスに注力

 Ultrabookではハイエンドクラスの基本スペックも見逃せない。いずれもCPUは第2世代Coreプロセッサー・ファミリー(開発コード名:Sandy Bridge)の超低電圧版Core i7-2677Mを採用。TDP(熱設計電力)が17ワットに抑えられており、従来の通常電圧版デュアルコアCore i7(TDP 35ワット)では発熱の関係で非常に困難だった、薄型ボディへの実装を容易にしているのがポイントだ。

 Core i7-2677MはデュアルコアのCPUで、Hyper-Threadingによる4スレッドの同時実行が行える。Turbo Boost 2.0により、動作クロックが定格の1.8GHzから最大2.9GHzまで大きく上昇するため、高性能と省電力の両立が求められるモバイルノートPCにうってつけだ。3次キャッシュは4Mバイトを備える。

 チップセットはIntel QS67 Expressを搭載。シングルチップ構成に加えて、小型パッケージによって消費電力を最適化した薄型軽量フォームファクタ向けの製品だ。このCPUとチップセットの組み合わせがUltrabookの実現に大きく貢献している。

 メモリはDDR3-1333対応の4Gバイト(増設不可)を内蔵し、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を利用する仕様だ。SSDはSerial ATA 3.0で接続され、6Gbpsの高速な転送速度をサポートし、素早い起動や応答性に配慮している。

CPU-Zの情報表示画面(画面=左/中央)。CPUは超低電圧版のCore i7-2677Mを搭載し、動作クロックがダイナミックに変動する。GPU-Zの情報表示画面(画面=中央)。グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000だ。Quick Sync Videoにより、対応ソフトを利用することで、MPEG-4 AVC/H.264やMPEG-2の高速なハードウェアエンコードが行える

 UX21E-KX128とUX31E-RY256のスペックで異なるのは、画面サイズ、SSD容量、メモリカードスロットの有無だ。UX21E-KX128は1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶、128GバイトのSSDを装備する一方、メモリカードスロットがなく、UX31E-RY256は1600×900ドット表示の13.3型ワイド液晶、256GバイトのSSD、SDXC対応のSDメモリーカードスロットを備える。

 今回使用した2台におけるSSDのパーティション構成は、UX21E-KX128がCドライブのみで約103Gバイト(空き容量約82Gバイト)、UX31E-RY256がCドライブに約65.2Gバイト(空き容量約40.6Gバイト)、Dドライブに約167Gバイト(空き容量約167Gバイト)を割り当てていた。そのほか、SSDからのシステムリカバリ用に約8Gバイトのパーティションが設けられている。

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