会社の紙は9割減らせる――「消せるトナー」で実現する紙の再利用システムついに実用レベルに(2/2 ページ)

» 2011年12月17日 00時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]
前のページへ 1|2       

約9割の書類が1週間で用済みに

 「そもそも、ほとんどの書類は1週間で用済みになるんです」

 とブースのスタッフは語る。東芝では、1つの事業所でコピー用紙の利用形態を1年間調査したところ、“コピーした書類のうち9割は、1週間経過すれば読まれなくなる”ということが判明したのだという。

 「コピーした書類は一応、机の上など手元に置いておく人が多い。再び読む可能性があるからだが、本当に読み返す気がある書類は大体ファイリングして収納している。9割の紙はあまり読まれないままゴミ箱行きです。この用紙を再利用すれば、紙の消費量は大きく減少する。9割近く減少するといっても過言ではありません」(説明員)

「実は大きくしたんです」

 ブースで流れている製品紹介の動画に登場する消色装置と、展示されている実機は大きく異なる点がある。実機の方が、サイズが大きいのだ。技術的に小さくできなかったのかと尋ねたところ、ブースのスタッフは「その逆。最初は小さかったが、開発していく中で大きくなった」と答えた。

 当初は、消色装置はゴミ箱程度の大きさを想定しており、プロトタイプもそのように作られていた。紙をゴミ箱に捨てるような感覚でリユースさせるという狙いがあったからだ。しかし、実際に会社に設置して実験を行ったところ、多くの企業から「このままでは使えない」という感想が出たという。

 「最近、会社のゴミ箱が減っているのですが、車いすの人にとってはゴミ箱が支障になるというバリアフリーの観点からだ。しかし、消色装置がゴミ箱程度の高さだと、普通に歩く人にとってもじゃまな上、つまづく危険があった」(説明員)ユーザーテストで生まれた感想と反応をふまえて、複合機と同程度の高さとなったという。

 オフィス内の設置台数については、「紙の消費に対する企業の問題意識で差がつくだろう。紙のリユースを進めようとすれば自然と台数は多くなるはずだ」とブースのスタッフは語った。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月20日 更新
  1. Windows 11(24H2/25H2)の新「スタートメニュー」で問題発生 追加/削除したアイコンの反映にタイムラグ (2026年04月17日)
  2. アキバは早くもGWモードに! 20万円購入でゲーミングディスプレイをもらえる大盤振る舞いも (2026年04月18日)
  3. 最新PCサブスクからオンデバイスAI、カラフルなエッジPCまで「情シスの負担を減らす」最前線を見てきた (2026年04月19日)
  4. Googleの「パーソナル インテリジェンス」が日本でも提供開始/Windows 11の初回セットアップ時にOSアップデートがスキップ可能に (2026年04月19日)
  5. 複雑な設定不要で高精度な造形ができる3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」が25%オフの2万9999円に (2026年04月17日)
  6. 「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した (2026年04月16日)
  7. ジョブズ氏の帰還からAI時代へ――Appleが描く「パーソナルAI」の未来は原点回帰なのか (2026年04月20日)
  8. Appleはいかにして「今日のAIやWeb」を予見したのか? “暗黒時代”とも呼ばれた1985〜1996年の光と影 (2026年04月17日)
  9. キングジム、「ポメラ DM250」にクリアパープル筐体採用の特別モデル 500台限定 (2026年04月17日)
  10. IntelがNPU内蔵エントリーCPU「Core シリーズ3」を発表 (2026年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年