マウスをいつも、ポケットに入れて――ロジクール「Logicool Cube」:ちょっと気になる入力デバイス(1/2 ページ)

» 2012年03月26日 16時00分 公開
[PC USER編集部 入力デバイス取材班,ITmedia]

ちっさ! これが……マウス!?

「Logicool Cube」(M701BK)のパッケージ。価格は6980円。評価機のピアノブラック(M701BK)のほか、ピアノホワイト(M701WH)もある

 2011年に創立30周年を迎えたLogitech(日本法人名はロジクール)は、PC USERの読者にとっておなじみのPC周辺機器メーカーだろう。特にマウスの分野では、マイクロソフトに並ぶ最大手のメーカーとして、常に技術革新をリードしてきた。高機能なハイエンドマウスといえば、まず真っ先にロジクールの名前が挙がることに異論を差し挟む余地はない。

 このように“高級マウス”のイメージが強い同社だが、その一方で「Wireless Mouse M325」(ロジクール クリエイティビティ コレクション)など、ユニークなカラーバリエーションを持つ低価格モデルもラインアップしている。PCが広く一般に利用されるようになり、周辺機器のコモディティ化が進んだことで、利用頻度の高いマウスに対して機能よりもデザインを求めるユーザーが増えているためだろう。

 とはいえ、「nendo」とコラボした“デザインありき”のエレコムなどとは違い、ロジクールのマウスは基本的に“保守的”な形状が多い。これは「機能を前提としたデザイン」の結果と言い換えることもできる。あくまでユーザーにとってどれだけ使いやすいかを追求するその姿勢こそが、これまで多くのファンから支持されている理由の1つとも言える。そう、筆者はロジクールの製品が好きだ。

 そんな中、手のひらサイズのワイヤレスマウス「Logicool Cube」(M701)が登場した。やや長い前書きをここまで読み進めてきた人は、掲載した写真を眺めて少し違和感を覚えるかもしれない。それくらいLogicool Cubeは、一見すると“同社らしくないデザイン”である。

68(幅)×68(奥行き)×72(高さ)ミリの立方体に近いパッケージを開けると、マウス本体が現れ、その下に付属品や簡易マニュアルが収納されている。非常に凝ったパッケージだ(写真=左)。外装はボーダーラインに光沢感のあるコーティングを施したデザイン。写真はピアノブラック。下面に電源のスライドスイッチがあり、オンにすると緑色に点灯、バッテリーが低下すると赤くなる。側面がわん曲しており、スイッチが側面に対して飛び出ていないので、ポケットの中で引っかかりにくい(写真=中央)。最大6個の対応デバイスを接続できる、おなじみのUnifyingレシーバーを使う仕様だ。サイズが14.4(幅)×18.7(奥行き)×6.1(高さ)ミリ、重量約2グラムのいわゆる“ナノレシーバー”で、ノートPCに挿しっぱなしでも7ミリほどしか出っ張らない(写真=右)

携帯用のキャリングケースが付属する。ポケットに入れてもキズがつかない(写真=左/中央)。充電はUSB経由で行う。フル充電に要する時間は約90分、最大15日間利用できる(写真=右)

いつでも持ち歩いて使えるモバイルマウス

手のひらサイズ

 Logicool Cubeの本体サイズは29(幅)×54.3(奥行き)×17(高さ)ミリ、重量も約25.5グラムと非常に軽く、ペンケースに入れていたら消しゴムと見間違う大きさだ。ボディ表面は透明感のあるコーティングが施され、黒を基調にグレーのストライプが入り、エッジ部分はホワイトで面取りされている。

 本体が予想以上に軽いため、持ったときの高級感はそれほどないものの、つややかな見た目は個人的には好印象だ。ただ、マウスパッドを使わずに利用していると、底面側のコーティングにキズがついてしまう。数日使用した程度だが、目を近づけると底面四辺に細かいキズがたくさんついているのに気づいた。重量やコストとの兼ね合いもあるが、この部分は強化ガラスでできていればよかったと思う。

サイズは29(幅)×54.3(奥行き)×17(高さ)ミリとかなり小さい。非常に軽いのでほとんど意識せずに持ち運べる

軽くつまむようにマウス本体をホールドする

 機能的にはシンプルな2ボタンマウスだ。ボタンは本体天面に一体化されており、奥側が左クリック、中央寄りが右クリックとなる。右利きの筆者は、左側面に親指、右側面に中指(と軽く薬指)を添えて本体をホールドし、人差し指でクリックするというスタイルだ。左右クリックを明示するプリントはないが、左クリックの部分はボディがゆるやかにくぼんでおり、視認しなくても場所は分かる(そもそも人差し指を置くスペースはほぼ左クリックになる)。また、天面にはタッチセンサーが埋め込まれており、親指でなでるとスクロールとして機能する。読み取り解像度は1000dpiで、レーザーマウスとしては一般的なスペックだ。

 実際に試用した感想としては、本体サイズの大きさから想像する使いづらさはなかった。大型マウスを“かぶせ持ち”している人には違和感がありそうだが、コンパクトなマウスを“つまみ”で使っている人ならすぐに慣れることができそうだ。ガラスなどを除けば、机はもちろん、ジーンズなどの繊維上でもマウスの動きが認識されるので、出先でマウスを置くスペースが確保できないときでも利用できる。慣性スクロールにも対応しており、人差し指をはじいて高速にスクロールが行えるのもいい。

 ただ、左右クリックを縦に配置している点はやはり気になる。右クリック時は人差し指をやや不自然に折り曲げなければならないし、指先を中央に移動させる際に、そのまま表面をなでてしまいスクロールしてしまうことが多々あった。誤操作を防ぐために人差し指を常に持ち上げた状態でホールドする方法も試みたが、これは見た目以上に疲れる。クリックボタンを押し分けるときはいったんボディから指先を離す、という動作を習慣づけるしかなさそうだが、手の動きとしては少し不自然かもしれない。

本体天面/底面/左側面

本体右側面/上面/下面

 なお、Logicool Cubeは同社のオリジナルソフト「Flow Scroll」をサポートしており、インストールすることでより、Webサイトをより自然にスクロールできるようになる。

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