レビュー
» 2012年04月16日 18時00分 公開

タブレット vs Ultrabook:Core i7搭載タブレット「TW3A-A31C77H」の性能をUltrabookと比べてみた (3/3)

[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

セカンドPCでも、単独でも使える1台

photo 入力はソフトウェアキーボードや手描き入力で行う

 本製品は性能が高く、アプリケーションの動作は軽快だが、操作性にはやや難点がある。Windows 7はタッチパネルでの操作にも対応し、物理キーボードやマウスがないタブレットでも、一通りの操作は可能だ。しかし、タッチパネル操作に最適化されているわけでもないため、指で操作する場合、細かい作業には向かない部分はある。

 例えば、ウィンドウの右上の最小化、最大化ボタンだ。ディスプレイの大きさは11.6型と広めだが、画面解像度が高いためボタンが小さくなり押し間違えるリスクが増えている。設定でウィンドウのボタンや枠の大きさを変えると多少使いやすくなるだろう。また、将来のWindows 8導入で使用感は良くなる可能性も秘めている。

製品発表会ではWindows 8 Comsumer Previewをインストールした本機が展示されていた

 発表会でWindows 8 Comsumer Previewをインストールした本機が展示されていたが、タッチパネルに最適化されたMetro UIとの相性はよく、気持ちよく操作できた。だが、業務用に使う場合、社内アプリケーションと互換性などの問題があるので、すぐに新OSを導入するというのは難しいかもしれない。

 入力については、特別なソフトはなく、Windows標準のソフトキーボードや手書きツールを使うことになる。手書きよりはソフトウェアキーボードの使用を勧める。ディスプレイのサイズが大きく、キーピッチを最大で約15ミリ確保できるので、タッチタイピングもやりやすかった。

 試しにタイピング練習サイト「e-typing」(指定された例文を10種類を打つ)でタイピング速度を測定したところ、結果は約200文字(ローマ字)/分だった(ThinkPad T410iのキーボードで行った場合は約400文字)。会議の議事録など、スピードが求められる場面では厳しいが、Webブラウジングやメールで使うならば問題はない。

 スタンドやマウス、キーボードを用意すればセカンドPCとしてではなく、メインPCで運用することも可能だ。USBポートが1つしかないので、キーボードやマウスを使う場合はBluetoothを利用する、USBハブを使うなどの工夫は必要ではあるが。

 このほか、本製品1台で運用する際には、ストレージ容量が少ないのが気になるところだ。搭載するSSDの容量は32Gバイトだが、システムファイルを除いた容量は16Gバイト程度となる。容量不足を補うには、外付けHDDや大容量のSDメモリーカードを使うほか、モバイル用途ならばクラウドストレージを利用するのも有効な手段となる。

 タブレットとしてはディスプレイが大きく、解像度も高いので、ラトックの「REX-KMSU1」など2台のデバイスでマウスやキーボードを共有するケーブルをノートPCと接続し、メインPCのサブディスプレイのように使うのも便利だ。普段はノートPCのとなりに置いておき、会議や出張などで持ち運ぶ際には必要なデータをノートPCから本機に移したり、クラウドストレージにアップし、タブレットのみを持ち歩くという使い方もできる。

photophoto キーボードやマウスを接続すれば単独でノートPCのように利用できる。USBポートが1つしかないので、Bluetooth接続の製品を使った方が良さそうだ。有線式の場合はUSBハブが必須となる(写真=左)。ノートPCのサブディスプレイのように使うのもオススメだ(写真=右)

 本機はCPUに第2世代Core iシリーズを搭載したことで、メインPCとしてもストレスなく運用できる性能を持つ。その点で、セカンドPCという使い方に限定される他のWindows搭載タブレットとは一線を画した製品だと言える。会社外にPCを持ち出すことが多ければ単独で運用。そうでなければ、サブディスプレイっぽく使えるセカンドPCとして……といったように仕事のスタイルによって、単独運用かセカンド利用か選べることが他製品にはない特徴となる。

 ラインアップはこのTW3A-A31C77Hのほかに、Core i3-2367M(1.4GHz)搭載の「TW3A-A31C37H」、Celeron 867(1.3GHz)を搭載する「TW3A-A31E87H」を用意する。オンキヨーダイレクトでの価格はそれぞれ11万9800円、9万4800円、8万4800円(すべて税込み、以下同)だ。下位2機種は10万円を切り、消耗品費として処理できるのもポイントだ。もちろん下位機でもAtom搭載タブレットよりはキビキビと動作するだろう。

 TW3A-A31C77Hは、予約開始から1カ月も経たないうちにオンキヨーダイレクトで完売し、再入荷は2012年5月下旬となっている。販売先は「すでにTW3A-A31C77Hを導入した企業がある一方、購入したのは個人ユーザーがほとんど」(オンキヨー担当者)とのことで、法人向け/個人向けを問わず、高性能なWindows搭載タブレットの需要や注目度の高さがうかがえる。Atom搭載機では我慢できず、より高速なWindowタブレットを望むなら、ぜひともこのマシンを体験してもらいたい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう