Ivy Bridgeのインパクトが大きいが、先週はmini-ITXケースにも多数の注目株が登場している。まずはファストの「S790H-200W」だ。フロント下部に200ワット電源を搭載したケースで、スリム5インチドライブ1台と2.5インチドライブ2台が組み込める。本体サイズは80(幅)×320(奥行き)×200(高さ)ミリ。「特殊形状の電源で、ケーブルコネクタだけ背面に走らせています。拡張性は少ないですが、コンパクトさ重視でいくなら面白いケースですね」(TSUKUMO eX.)。価格は7000円弱だ。
LIAN-LIからも複数のモデルが登場した。そのうち、シンプルなデザイン性で人気を集めているのが、「Mini-Q PC-Q12」だ。縦置きスタイルのケースで、80PLUS認証を受けた300ワット電源を内蔵している。光学ドライブは非搭載だが、2.5インチドライブは4台まで搭載できる。価格は1万6000円弱だ。
パソコンハウス東映は「ドライブが4台積めるので、デザイン性とともにスペックも追求できるケースです。シンプルなデザインですが、フロントにUSB 3.0ポートを2つ用意しているので、使い勝手も悪くないですよ」とプッシュしていた。ケースのサイズは88(幅)×208(奥行き)×365(高さ)ミリ。
もう1つが、スタンドのギミック1つで変わり種扱いとされている「Mini-Q PC-Q15」だ。80PLUSを取得した300ワット電源を内蔵するスタンダードなキューブ型ケースで、サイズは210(幅)×330(奥行き)×210(高さ)ミリ。底部4隅に車輪風のアルミスタンドがつけられているが、回転はしない。価格は1万8000円弱だ。
TSUKUMO eX.は「絶対、走らせようと思って作ったと思うんですよね。電源をバッテリー式にしてちょっと改造したら、自走マシンが作れそうで、夢がふくらみます。こういう妙なところを突いてくるのがLIAN-LIなんですよ」と斜めの方向から高く評価していた。
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