カラーバリエーションを6色そろえるスタンダードなA4ノートPC「Inspiron 15R」は、CPUやストレージ容量で差別化した4モデルを用意。最小構成のベーシックモデルは、Core i3-2370M(2.4GHz)、4Gバイトメモリ、500GバイトHDD、DVDスーパーマルチドライブ、1366×768ドット対応15.6型ワイド液晶ディスプレイを備え、価格は4万9980円となる。
最上位のプラチナブルーレイモデルでは、CPUにクアッドコアのCore i7-3612QM(2.1GHz、最大3.1GHz)を搭載し、Blu-ray Discドライブや1TバイトHDDを搭載する。価格は7万4980円だ。インタフェースは、USB 3.0を4基備える(うち1基は電源オフ時の給電に対応)こと以外はInspiron 13zと共通する。
OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)で、バッテリー動作時間は最大で6時間33分となる。本体サイズは、378(幅)×252(奥行き)×30.03〜34.1(厚さ)ミリで、最小構成時の重量は約2.74キロ。6種類のカラーバリエーションはそれぞれムーンシルバー、ロータスピンク、ファイアレッド、ピーコックブルー、ブロンズオレンジ、アイビーホワイト。
Inspiron 17R Special Editionは、「Inspiron 15R Special Edition」と同じく、ハイエンドユーザー向けのラインアップとなる。液晶ディスプレイは17.3型ワイドで、1920×1080ドットに対応する。どのモデルを選んでもCPUは第3世代Coreプロセッサー・ファミリーとなり、外付けグラフィックスとしてGeForce GT 650M(グラフィックスメモリ2Gバイト)を搭載する。
一例として、最上位のプラチナモデルは、Core i7-3610QM(2.3GHz、最大3.3GHz)、8Gバイトメモリ(4Gバイト×2)、1TバイトHDD+32GバイトSSD(ISRT対応)、Blu-ray Discドライブを搭載し、価格は10万4980円。インタフェースはInspiron 15Rとほぼ共通だ。
OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)で、バッテリー動作時間は最大で5時間となる。本体サイズは、416.8(幅)×276(奥行き)×31.7〜37.1(厚さ)ミリで、重量は最小構成時で約3.34キロ。
これらすべてのモデルで、他言語(中国語や英語など)のOSや英語配列キーボードを選択できるほか、マイクロソフトが行うWindows 8への優待アップグレードを適用しても、プレミアム電話サポートを継続して利用できる。
同日行われた発表会では、同社マーケティング統括本部 コンシューマー・スモールビジネスマーケティング本部の加藤裕一郎氏が登壇し、マーケティング戦略について説明した。2012年のマーケティングにおいて、デルは「1家庭に1台から、1人1台」「Ultrabookカテゴリで1位になる」という2つのスローガンを掲げている。
PCの世帯普及率は80%を超えてはいるものの、それはあくまで家庭で1台という状況にすぎず、まだPCが売れる余地はあるという。加藤氏は、テレビの普及率を引き合いに出し「現在ほとんどの家庭にテレビはあるが、2台以上所持している家庭も多い。PCだって家族共用ではなく個人個人で所有するようになれば、大きな需要が生まれる」と述べた。
デルは今後もUltrabookに注力していく構えだ。新製品の概要説明で登壇した同マーケティング本部部長の秋島健一氏は、Inspiron 14zについて「モバイル向きというのは、Ultrabookの価値の一端でしかない。ハイエンドなユーザーだけではなく、普段は家の中でしかPCを使わないようなメインストリーム層にも受け入れられる製品を目指した」とアピールした。
販売目標については、具体的な数値は明かさなかったものの、「インテルさんはあと2年ほどで、全ノートPCの70%がUltrabookになると予測している。それにはメインストリーム層が購入するPCがUltrabookにならなければ達成できないだろう。年末までにA4ノートの売り上げのうち30%はUltrabookにするのが目標」と述べた。
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