説明会では、日本での出荷はまだ未定の「Corsair Link」も紹介した。すでに北米では出荷しており、日本でも近日中に確定したいとCorsairは説明している。Corsair Linkは、専用のコネクタで接続した電源ユニット、メモリ、そして、クーラーユニットの温度を監視し、搭載するファンの回転数をコントロールできる。上位モデルでは、LEDイルミネーションと光パターンを制御する機能も利用できる。現時点でCorsair Linkの機能に対応するのは、メモリではDominator Platinum、電源ユニットではAX-1200i、そして、CPUクーラーユニットでは、H80とH100に限る。なお、Dominator PlatinumでCorsair Linkを利用するには、メモリオプションの「Airflow Pro」も必要になる。
Corsair Linkで接続した機器の監視と設定は、ソフトウェアの「Corsair Link Dashboard」で行う。Corsair Link Dashboardは、無償ダウンロードでインストール可能だ。


Corsair Linkは、接続したメモリ、電源ユニット、CPUクーラーユニットの状態監視とファンコントロールを行う外付けユニットだ(写真=左)。設定や監視を行うユーザーインタフェースとして利用するCorsair Link Dashboardは、ダウンロードして無償で使える(写真=中央)。上位モデルではLEDイルミネーションモジュールとコントロール機能が付属する(写真=右)同じく、日本出荷未定の製品として、SSDの最上位シリーズ「Neutron」も紹介した。コントローラにサーバなど企業向けSSDで採用例が多いLink A Mediaが手がけるLM87800を採用するのが最大の訴求ポイントとCorsairは説明する。データの圧縮、非圧縮を問わず高い転送レートを実現し、Corsairが示した容量256Gバイトモデルにおけるコントローラ別の転送レート比較では、SandForce、Marvellと比べて、ランダムアクセステストの結果で高い値を出していた。
Neutronシリーズは、上位モデルの「Neutron Series GTX」と、下位モデルの「Neutron Series」が存在する。いずれもLM87800を採用するが、Neutron Series GTXでは、Toggle NANDを採用して、特に書き込み速度の高速化を図っている。
Neutron Series GTXは容量120Gバイト、240Gバイト、480Gバイトの3モデルを、Neutron Seriesでは、120Gバイトと240Gバイトの2モデルをそれぞれ用意する。


上位モデルのNeutron Series GTXと(写真=左)、下位モデルのNeutron Series(写真=中央)。コントローラにLink A MediaのLM87800を採用するNeutron Seriesは、ほかのコントローラを搭載するSSDと比べてランダムアクセスで高い性能を示す(写真=右)

説明会の会場には、7月13日発表の「Vengeance Series C70」も展示していた。天板取っ手やサイドパネルロック、そして、カバーを跳ね上げないと押せないリセットボタンなど、ミリタリー風デザインが目立つミドルタワーPCケースだ
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