定格4GHz動作の爆速ゲーミングPC「MASTERPIECE i1550PA3-OC」OCモデルを試す(2/2 ページ)

» 2012年08月22日 15時00分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
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思わずため息が出てしまう圧倒的な性能

 それではいつものように、ベンチマークテストで性能を確かめていこう。今回は比較対象として、同じくゲーミングブランドである「G-Tune」から、以前レビューした「NEXTGEAR i830PA3」を取り上げた。

 スペック比較は以下の表のとおりで、i830PA3もSandy Bridge-E世代のCPUとIntel X79 Expressチップセットを組み合わせた基本システムを採用し、GeForce GTX 680の2Way-SLIを搭載する強力なゲーミングPCである。ただし、CPUはi1550PA3-OCのCore i7-3960X(6コア、オーバークロック版)に対して、i830PA3はCore i7-3820(4コア、3.6GHz/最大3.8GHz)と大きく異なり、ストレージや光学ドライブでも差がある。何も考えずに“最強”を追求した前者に対して、ゲーミング適正を高めつつ価格を抑えたのが後者、という位置付けだ。

製品名 MASTERPIECE i1550PA3-OC NEXTGEAR i830PA3
CPU Core i7-3960X(OC) Core i7-3820(3.6GHz/最大3.8GHz)
メモリ 64GB(PC3-12800) 16GB(PC3-12800)
HDD 1TB SSD(512GB×2、RAID 0)+1TB HDD 1TB HDD
グラフィックス GeForce GTX 680 2Way-SLI GeForce GTX 680 2Way-SLI
光学ドライブ Blu-ray Discドライブ DVDスーパーマルチ
価格 44万9820円 20万9790円

 まずはWindowsエクスペリエンスの結果から見ていこう。サブスコアは、CPUが7.8、メモリが7.9、ゲームがともに7.9、プライマリHDDが7.9と、ほぼ満点に近いスコアとなった。言うまでもなくWindows 7を快適に操作できる性能を備えているのが分かる。CrystalDiskMarkの結果ではシーケンシャルリードで1000Mバイト/秒を超えており、実際にOSやアプリケーションの起動は非常に高速だった。

Windowsエクスペリエンスインデックスの画面。CPU以外はすべて7.9と満点に近い結果だ(写真=左)。ブートドライブは高速なSATA 3.0世代のSSDをRAID 0で使っており、非常に高速だ(写真=右)

 PCMark Vantageの結果は、高性能なシステムに加えて、RAID 0構成のSSDがスコアに大きく貢献し、総合スコアで24837と、これまで見たことがないほど高いスコアをマークした。HDDを採用するNEXTGEAR i830PA3の、実に2.16倍の結果となっている。PCMark 7も同様の傾向で、総合スコアでは、i830PA3の3472に対して、i1550PA3-OCが5199と、こちらも1.5倍ほど高いスコアを示した。

PCMark Vantage(画面=左)とPCMark7(画面=右)の結果

 一方、グラフィックス性能を測る3D系ベンチマークでは、3DMark VantagのHighとXtremeでそれぞれ41032、33952、3DMark 11のPerformanceとXtremeでそれぞれ16215、6117と非常に高いスコアをたたき出した。i1550PA3-OCとi830PA3は、ともにGeFroce GTX 680のSLI構成を採用しているが、ほぼすべてのスコアでi1550PA3-OCが上回っている。もっとも、3D性能で見るとそれほど差があるわけではなく、ほぼ倍の価格差を考えるとi830PA3のコストパフォーマンスが光る結果だ。

3DMark06(画面=左)、3DMarkVantage(画面=中央)、3DMark 11(画面=右)

 ゲーム系ベンチでも、モンスターハンターフロンティア【絆】(2560×1600ドット)で10972、FINAL FANTASY XIVのHIGHで7062、PHANTASY STAR ONLINE 2キャラクタークリエイト体験版の高負荷設定(簡易描画設定5、2560×1600ドット、フルスクリーン)で17721とすべてにおいて上回っているものの、差は大きくない。いずれにしても最新の3Dゲームを高負荷設定で快適に楽しむことができるはずだ。

モンスターハンターフロンティア【絆】(2560×1600ドット)、FINAL FANTASY XIV(HIGH)、PHANTASY STAR ONLINE 2キャラクタークリエイト体験版(簡易描画設定5、2560×1600ドット、フルスクリーン)の結果


 ここまで見てきたように、MASTERPIECE i1550PA3-OCは、最高峰のパーツと、それを支える冷却システム、拡張性やデザインに優れたケースなど、MASTERPIECE(傑作)の名にふさわしい仕上がりといえる。さすがに“最強”構成だけあって、価格も44万9820円と、誰もが手を出せるわけではないものの、すべてに妥協をしたくないと考えるユーザーにとっては、非常に魅力的なモデルであることは間違いない。さらなるオーバークロックを(自己責任で)目指すベースマシンにするのもいいだろう。

 もっとも、その卓越した性能は、ゲーミングPCの範ちゅうを軽く飛び越えてしまっているようにも思える。単にゲームを楽しみたいだけなら、前述のNEXTGEAR i830PA3や、これと同じ基本システムをMASTERPIECEのケースに搭載した「MASTERPIECE i1550GA3」(24万9900円)でも十分すぎるほどなので、そちらを検討してほしい。

マウスコンピューター/G-Tune
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