写真と動画で見る新しい「iPod touch」と「iPod nano」早速触ってみた(2/2 ページ)

» 2012年09月14日 02時30分 公開
[後藤治,ITmedia]
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帰ってきた「iPod nano」

240×432ドット表示の2.5型液晶ディスプレイを搭載。動画の視聴も実用的な範囲

 一方、今回で第7世代となるiPod nanoは、第6世代のほぼ2倍の大きさとなる2.5型液晶ディスプレイを搭載し、縦長のボディに生まれ変わった。アップルの公式サイトでは「nano、変身」というコピーが踊るが、第5世代のnanoを知っている人なら「帰ってきたiPod nano」のほうがしっくりくるかもしれない。ただし、クリックホイールは搭載せず、本体下部にホームボタンを置いたシンプルなデザインで、第6世代のアイコンを使ったユーザーインタフェースを踏襲している。ホーム画面には、ミュージック/ビデオ/フィットネス/Podcast/写真/ラジオ(FM)の6つが並び、Nike+に標準対応したのが目を引く。

 2.5型液晶ディスプレイの解像度は240×432ドット(202ppi)。これは2.2型液晶を搭載していた第5世代の240×376ドットよりも広く、写真や動画の視聴も実用レベルのサイズといえる。また、マルチタッチに対応したことで、ピンチイン/ピンチアウトで写真の拡大/縮小なども行えるようになった。ただ、Retinaディスプレイを採用するiPod touchと見比べると、どうしても粗が目立ってしまう。また、第5世代iPod nanoに搭載されていた動画撮影機能は復活していないので、こちらは音楽プレーヤーとしての性格がより強いのだろう。

ホーム画面に6つのアイコンが並ぶ(写真=左)。NIKE+に標準対応した(写真=中央)。マルチタッチに対応。スワイプで写真をめくれるほか、2本指のピンチイン/アウトで写真の拡大/縮小も可能だ(写真=右)

 なお、ボディの左側面に音量調節と再生/停止のボタンがあり、慣れれば本体を視認しなくてもポケットに入れたままの状態で操作できる。今回iPod nanoとしては初めてBluetooth 4.0に対応し、ワイヤレスヘッドフォンの利用も可能になったので、iPodを純粋な音楽プレーヤーとして使う人には悪くない選択肢かもしれない。外装はおなじみのアルマイト処理で、さらっとした手触りだ。

 LightningコネクタやEarPodsは、同日発表されたほかのモデルと同様。バッテリー駆動時間は、iPod nano史上、最長となる30時間(音楽再生)に達した。ラインアップは16Gバイトのみ。カラーバリエーションは、Apple Store限定カラーのレッドを含む、全8色が用意される。価格は1万2800円で、10月発売予定。

左側面に音量調節と再生/停止ボタンがある。カーブがついているため、ポケットの中でも指でボタンの場所を探して操作できる(写真=左)。本体前面と背面(写真=中央/右)。酸化皮膜処理したアルミニウム製の外装だ。基本モデルのカラーバリエーションは、ピンク、イエロー、ブルー、グリーン、パープル、シルバー、スレートの7色。これにApple Store限定のレッドが加わる


 2007年に初代iPhoneを世に送り出したアップルは、その同じタイミングで社名から“コンピューター”の文字を取り除き、iPhoneやiPadで人々のライフスタイルを変革してきた。もはやただコンピュータを扱うだけの会社ではない、という同社の宣言は、今ではごく当たり前のこととして受け入れられている。しかし、アップルが1つの製品によって一般の人々のライフスタイルに大きく関わったのは「電話の再発明」よりもずっと前、iPodの存在を抜きに語ることはできない。

 「音楽はアップルのDNAに組み込まれている」「我々は音楽を愛している」――新しいiPodのラインアップが発表される際、壇上ではそんなメッセージが繰り返されていた。これはイベント恒例の超有名バンドによる生演奏のエンディング(今回はFoo Fighters。しかも3曲!!)以上に重要な意味を持っている。

 初代iPodの登場から11年が経過した現在、アップルは累積で3億5000万台以上のiPodシリーズを出荷し、その数字は今も4半期ごとに数百万台のペースで増え続けている。また、世界63カ国で展開するiTunes Storeは、4億3500万人の顧客を抱え、2600万以上の楽曲をラインアップし、そのダウンロード数は200億曲に達した(そして当然、金ばなれのよい優良な顧客が群がるコンテンツは愛されるべきだ)。

 iPhoneやiPadの話題が先行しがちなアップルの製品だが、新しく生まれ変わったこれらiPodシリーズも同様に、今秋の商戦期を彩る注目製品であることは間違いない。

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