26日に行った発表会の会場は、25日夜の前夜祭会場でもあったベルサール秋葉原だ。日本マイクロソフト 代表執行役社長の樋口泰行氏とはじめとする主なスタッフは、前夜祭が終わった後、深夜販売に参加する各ショップを訪れ、26日零時の販売開始をカウントダウンし、そして、26日朝から量販店の発売イベントで購入者に挨拶をし、最後にもう一度ベルサール秋葉原に戻って行った発表会で前夜祭から続く“お祭り”のフィナーレを迎えた形だ。
樋口氏は、「タブレットにも対応するだけでなく、そして、これまでユーザーが使ってきた多くのハードウェアやソフトウェアの資産をそのまま活用できる、画期的なOS」とWindows 8を紹介した。発売イベントについては「全世界にみて日本が最初にイベントを開始した国で、その後、ニューヨークなどの世界各地で同様のイベントを行っている」と、各国から届いたばかりの画像とともに説明した。
25日夜から秋葉原で行ってきた前夜祭や、秋葉原のPCショップが参加した深夜販売に伴うイベントについても、「このイベントで用意した6000個のWindows 8ロゴ入り“青い”紙袋は、全部渡してなくなってしまった。合計で1万人以上も来てくれたようだ。日本マイクロソフトのスタッフも驚いたほどの盛り上がりだった」と“確かな手応え”があったと振り返った。
日本マイクロソフト 業務執行役員 Windows 本部 本部長の藤本恭史氏は、Windows 8の特徴を具体的な利用シーンや操作手順とともに説明した。
藤本氏は、Windows 8の特徴として、電源を入れるとスマートフォンのように新着情報をチェックできるスタート画面を取り上げた。また、従来はテキストの入力だけだったパスワードの入力方法も、ユーザーが選んだ画像を使うピクチャーパスワードが利用できるなど、ユーザーの生活に密着したコンテンツをパスワードとして利用できることを紹介した。
藤本氏は、スタート画面について「新しいインタフェース」と表現し、タイルの1つ1つが独立したアプリで、中には、起動しなくてもネットワークから情報を取得し、その新着情報をタイルに表示するなど、表現力が豊かな利用しやすい画面になったと訴えた。さらに、タイルのレイアウトはユーザーが自由に設定できるので、利用する機会が多いアプリを使いやすいエリアに配置するなど、自分が使いやすいようにカスタマイズできるのもWindows 8の使いやすさと藤本氏は述べた。
従来のWindowsと“ほぼ”同様の機能を持つデスクトップの“進化”としては、スタートボタンがなくなったことに言及し、それに代わって用意した「チャーム」機能はシンプルな構成で使いやすく、ユーザーが使いたい機能にすぐたどり着くことができ、もとの機能や行っていた作業にもすぐ戻ることができることを、Windows 8のデスクトップにおけるメリットとして挙げている。
藤本氏は、Windowsm 8の導入でPCの性能が向上することも開発の大きな目標としていたことを明らかにした上で、Windows 8を導入するPCでは、セキュリティ機能を強化したほか、処理速度でも、アプリケーションの起動が速くなったことを実働機材によるデモを交えて示した。
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