日本で発売されていないSurfaceを購入できる人は限られているだろうが、現時点で4台を購入している筆者から、いくつか購入オプションを選ぶための情報を提供したい。
軽量で薄い「Touch Cover Keyboard」は、デザイン面でも、技術的な面でも、なかなか興味深い仕上がりだ。ペラペラの板がキーボードになり、トラックパッドにもなるというのは、なかなか新鮮な驚きがある。
しかし、もう1つのオプションである「Type Cover Keyboard」のデキがすこぶるいい。通常のノートPCと同じようにタイプできるはずだ。やや重く、厚くなるが、それはあくまで比較の問題。本体が680グラムと軽量なこともあり、ほとんど気にならない。キーボードの利用頻度が高いなら、迷わずこちらを選ぼう。ただし色は黒(カバー部は濃いグレーの不織布)しか選べない。
これらキーボードはひっくり返すと反応しなくなり、タブレットとしての利用を阻害しない。いずれにしろ、Surfaceを購入するならば、本体だけを買うのではなく、どちらかのキーボード付きカバーを選んでおくほうがいいと思う。
また、内蔵ストレージの空き容量も報告しておこう。64Gバイトモデルの空き容量は45.8Gバイト、ドライブ全体の容量は54.1Gバイト(リカバリ用、EFIの合計で4Gバイトほどを消費しているため)となっていた。
ただし、本機にはmicroSDメモリーカードスロットが搭載されており、ここにカードを装着することでデータ用ドライブにすれば、容量不足はあまり感じない。クラウドサービスに逃がす手もあるので、それなりに工夫すればあまり困らず済むと思う。
さて、現場の熱に当てられてか、自分でも64Gバイトモデルを買ってしまったのだが、最後にMicrosoft Storeニューヨーク店の店長、メリンダ・ジョージさんにインタビューした。メリンダさんによると、ニューヨーク店の準備はこの1カ月で行ったとのこと。
多くの人が集まると思われるタイムズスクエアは、期間限定のストアだが、終了期日は未定だ。全米に展開するほかのMicrosoft Storeから研修生を招き、接客や商品説明などのトレーニングを常時行っていくという。「そこに商品の魅力を伝えなければならない相手がいる限り、全米の店舗はさらに増やしていく。これは米国だけに限ったものではなく、Microsoft Storeは海外にも展開する」(店長)
日本での展開は未定だが、その前にSurfaceの扱いをどうするのか。日本の場合、先に解決しなければならない問題がいくつか残っている。
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