それではベンチマークテストで、NG-im520PA8の性能をチェックしていこう。まずはWindows 8のエクスペリエンスインデックスから。
結果はCPUが8.0、メモリが8.0、グラフィックスがともに8.1と、プライマリハードディスクを除くすべてのスコアが8を超えた。HDDは5.9というスコアだが、SSDではないので仕方のないところだろう。全般的に非常に高くまとまっているので、予算に余裕があるのなら、是非BTOでSSDを選びたいところだ(ちなみに旧世代のモデルにはなるが、256Gバイト容量のSamsung 830シリーズが+1万3650円で追加できる)。なお、評価機は64ビット版Windows 8搭載モデルだが、64ビット版Windows 7 Home Premium搭載モデルも用意されている。いずれにしても、非常に快適なレスポンスで不満は感じなかった。
次にPCの総合パフォーマンスを計るPCMark 7、CINEBENCH R11.5、3D描画性能を測るベンチマークとして3DMark11と3DMarkVantageを実行した。なお、ここでは比較対象として、Core i7-3770(3.4GHz/最大3.9GHz)とGeForce GTX 660 Ti(2Gバイト)を搭載する前述のMDV-AGZ7110X2を並べている(下に主なスペックの比較表を再掲)。
| 型番 | NG-im520PA8 | MDV-AGZ7110X2 |
|---|---|---|
| CPU | Core i7-3770(3.4GHz/最大3.9GHz) | Core i7-3770(3.4GHz/最大3.9GHz) |
| チップセット | Intel B75 Express | Intel Z77 Express |
| メモリ | 8GB(キャンペーン適用時16GB) | 8GB(キャンペーン適用時16GB) |
| HDD | 500GB | 1TB |
| グラフィックス | GeForce GTX 670(2GB) | GeForce GTX 660 Ti(2GB) |
| 液晶ディスプレイ | DVDスーパーマルチ | DVDスーパーマルチ |
| OS | 64ビット版Windows 8 | 64ビット版Windows 8 |
| 価格 | 9万9750円 | 9万9750円(Web限定価格9万4500円) |
まずPCMark7の結果だが、すべてのスコアでNG-im520PA8がMDV-AGZ7110X2を上回った。HDD容量やチップセットなどの違いはあるものの、多くのテストはほぼ横並びの結果で、グラフィックス性能の分だけ差が出ている。とはいえ、両モデルともストレージ性能が足を引っ張って、システム構成から期待される数値よりも全般的に低めのスコアになっている。PC操作全般の処理性能や操作感とはややかい離したスコアとも思えるが、ストレージをSSDに換装することで大きく改善が見込めるだろう。
一方、CPUとOpenGLの性能を測るCINEBENCH R11.5は、CPUが7.49pt、OpenGLが55.85fpsと、こちらも僅差ながらMDV-AGZ7110X2を上回った。描画性能を測る3DMarkVantageと3DMark11も同様にGeForce GTX 670を搭載するNG-im520PA8がすべてのスコアで上回り、3DMarkVantageのGPU(High)で3万超、3DMark11の3Dmarks(Performance)で8464と良好なスコアをたたき出した。同じ価格帯のMDV-AGZ7110X2に対して、ゲーム適正の高さを見せつけた形だ。なお、ゲームタイトルのベンチマークでは、ストリートファイターIV ベンチマーク(1280×720ドット)、モンスターハンターフロンティアベンチマークの【絆】と【大討伐】(いずれも1280×720ドット)、PSO2キャラクタークリエイト体験版に付属するテスト(2560×1600ドット/簡易設定5)も実行しているので参考にしてほしい。
| ゲームベンチの結果 | ||
|---|---|---|
| ストリートファイターIV ベンチマーク | Score(1280×720) | 41519 |
| Average Fps | 440.8 | |
| モンスターハンターフロンティアベンチマーク【絆】 | Score(1280×720) | 31944 |
| モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】 | Score(1280×720) | 28316 |
| PSO2キャラクタークリエイト体験版付属ベンチ | 2560×1600/フルスクリーン/簡易設定5 | 5917 |
以上、「NEXTGEAR-MICRO」シリーズの「NG-im520PA8」を見てきた。高価なGeForce GTX 680を2枚挿した超ハイエンドゲーミングモデルには当然ながら及ばないが、プラットフォームなどを工夫することで、ゲーミングPCとしての高いポテンシャルを備えつつ、10万円を切る価格を実現している点は特筆に値する。しかも今なら(原稿執筆時点)メモリ容量を無料で16Gバイトに倍増してくれるお得なキャンペーン中だ。高性能なCore i7-3770と最新の3Dゲームがぬるぬる動くGeForce GTX 670を、ゲーマーも納得のカッコイイケースに収めた本機なら、将来的にストレージを強化して末永くメインマシンとしても使っていけるはずだ。
12月は街頭がイルミネーションで飾られたり、なぜか赤い服を着た人たちが街を徘徊したりと、わけの分からないイベントが発生するようだが、「冬はできるだけ外に出たくない!」「暖かい部屋にこもってゲームをしていたい」と考えている人は、是非このNEXTGEAR-MICRO NG-im520PA8でPCゲームライフを満喫してほしい。

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