「IdeaTab A2109A」で知る“9型タブレット”の使いやすさこれは微妙にちょうどいい(1/3 ページ)

» 2012年12月14日 12時25分 公開
[林.佑樹(撮影:矢野渉),ITmedia]

意外と見逃すタブレットデバイスの堅牢性

 レノボのAndroidタブレットデバイスとして、第3弾となる「IdeaTab A2109A」は、IdeaTab A2107Aの7型ワイド液晶ディスプレイに対して、9型ワイドの液晶ディスプレイを搭載するモデルだ。OSはAndroid 4.0で、CPUは、クアッドコア+コンパニオンコア構成の「Tegra 3 T30SL」(1.2GHz)を採用する。システムメモリの容量は1Gバイト、内蔵データストレージの容量は16Gバイトと2012年10月に登場した製品としては、CPU、システムメモリ、データストレージともに平均的なハードウェア構成だ。実売価格は2万6800円前後となっている。

9型ワイド液晶ディスプレイを搭載するIdeaTab A2109A(写真=左)。10.1型ワイド搭載の「LifeTouch L」と7型ワイド搭載の「Nexus 7」と並べてみた(写真=右)

 本体のサイズは、236(幅)×164(奥行き)×11.65(厚さ)ミリ、重さは約570グラムで、10型ワイド前後の液晶ディスプレイを搭載するモデルと比べて、わずかにコンパクトになっている。10型級液晶ディスプレイ搭載モデルのiPadシリーズ(正確には9.7型)が、ディスプレイサイズの違いは0.7インチだが、本体サイズが241.2(幅)×185.7(奥行き)×9.4(厚さ)ミリ、重さが652グラムと比べて、厚さ以外は明らかに小さく感じる。

 また、7型ワイドのタブレットデバイス(例えば、本体サイズが198.5(幅)×120(奥行き)×10.45(厚さ)ミリ、重さが340グラムのNexus 7)と比べると確かに大きいが、「うぉ、でかい」ではなく「ちょっとおっきいかも」ぐらいの認識で済む。カバンにも入れやすい。実際に手持ちのカバンで試したサイズ感としては、女性用のショルダーにもすんなり入るといったところで、男性用のビジネスカバンでは、スペースにだいぶ余裕が生まれる。

同一人物が本体を持った状態を並べて「サイズ感」を比べてみる。10型ワイド液晶ディスプレイ搭載タブレットデバイスに近いが、重心バランスや本体の厚さなど、IdeaTab A2109Aは意外と持ちやすい

 本体を真横からみると、六角形に近い形になっている。クラムシェルタイプのノートPCが採用するヘキサゴン形状に近く、形状を利用して堅牢性を向上するデザインだ。内部でもThinkPadシリーズで用いるロールゲージ構造を採用している。ロールゲージとは、自動車でよく見るもので、横転などから乗員スペースを保護するパイプ製フレームを指す。ヘキサゴンに近い側面形状と合わさって、手に持ってみるだけでも頑丈そうな印象を与えてくれる。

解像度は1280×800ドットで4点同時マルチタッチ対応

 4点同時マルチ対応のタッチパネルを組み込んだ9型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1280×800ドットだ。コンシューマー向けを重視するレノボの“Idea”シリーズということで、液晶ディスプレイの表面は光沢仕様を採用する。映り込みが生じるのはユーザーの好みを左右する部分だが、映像を見るにしてもWebブラウズをするにしても、絵がはっきりとなるのを好むユーザーを重視した結果といえる。

 ベゼルは上下左右とも約20ミリを確保する。狭額仕様にしてディスプレイをギリギリまで大きくするのは、7型ワイド液晶ディスプレイタブレットデバイスで多いが、9型ワイド液晶ディスプレイ搭載タブレットデバイスのサイズになると、本体をしっかり持つ必要がある。ベゼルに20ミリという十分なスペースを設けたおかげで、誤タッチを意識せず操作できる。

ディスプレイの解像度は1280×800ドット。ベゼル幅は20ミリ確保して本体が持ちやすい(写真=左)。背面は角、そしてパネル全面に丸みを持たせている。重心は“Lenovo”ロゴの下に設けている(写真=右)

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