13.3型“2560×1440”タッチ液晶でUltrabookの最高峰へ――「dynabook KIRA V832」徹底検証(前編)美しすぎる“Retina級”の超高精細表示(3/3 ページ)

» 2013年04月18日 17時00分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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10点マルチタッチに対応、ヒンジにタッチ操作向けの工夫も

photo ディスプレイは約140度まで開く。タッチ時の振動を低減させるようにヒンジの固さを調節しており、タッチ操作も快適に行える

 このディスプレイに10点マルチタッチ対応の静電容量方式タッチパネルを搭載する。画面とフレームの間に段差はなく、画面の右端から内側にスワイプしてチャームを呼び出したり、左端から内側にスワイプしてアプリケーションを切り替えたりといったWindows 8特有の動作が自然に行える。ディスプレイ左右のフレーム幅が約9ミリと狭いものの、スワイプの認識もよく、適当に画面端をなぞる程度でも必ず反応してくれるところはうれしい。

 液晶ディスプレイは約140度まで開く。タッチ操作の際に画面が多少ぐらつくことはあるものの、その揺れ幅は他のタッチ対応Ultrabookと比べて少ない。これは「タッチ時の振動を低減させるようにヒンジを調節した」(東芝)ためだという。指の滑りや画面の追従も良好で、Windows 8のスタート画面などでのタッチ操作は快適だ。

打ちやすさにこだわったキーボード

photo キーボードは下位モデルのV632と同じくフレームレスデザインを採用。6段配列でキー数は87個だ

 キーボードは6段配列のアイソレーションタイプを採用した。主要キーのキーピッチは実測で19(横)×18(縦)ミリだ。半角/全角キーやファンクションキーのほか、最下段などに横幅が狭い(キーピッチ13〜15ミリ)キーが一部あるが、極端に打ちにくいキーはない。キーの中央を0.2ミリ凹ませることで、タイピング時に指が滑りにくくなるよう工夫している。

 キーストロークは1.5ミリを確保しており、Ultrabookにしてはしっかりとした打感と反発がある。キーボードユニットのフレームを省き、シャシーと一体化させて強度を高める「フレームレスキーボード」の採用により、意識して強く押してもキーボード面はまったくたわまず、快適なタイピングが行える。暗所でもタイピングがしやすいよう、キーボードバックライトも備えた。バックライトのオン/オフはFn+Zキーで行う。

 キーボードの手前には103(横)×59(縦)ミリのタッチパッドがある。左右のクリックボタンはタッチパッドに統合されており、パッドの左下を押し込むと左クリック、右下を押し込むと右クリックとなる。ドライバはシナプティクス製で、2本指を使ったスクロール機能のほか、3本指でのタッチ、スワイプ(指定したプログラムの起動など)や4本指でのスワイプなどに対応する。

photo タッチパッドのドライバはシナプティクス製で、2〜4本指のジェスチャー動作に対応する

 タッチパッドの表面はざらついており、指を滑らせると意外に抵抗を感じる。クリックボタンは、左右端を押すときと中央付近を押すときで沈み方が異なり、ボタンクリック時にカーソルが動き、クリックミスをすることが多かった。その点、筆者はタップを使ったクリックの方が使いやすいと感じた。2本指でタップすれば右クリックとなる。タッチパッドの有効/無効はFn+F5で切り替え可能だ。

 以上、dynabook KIRA V832の外観やキーボードなどをチェックした。中編以降では、ディスプレイの発色を測色器で測定した結果や、各種ベンチマークテストを実施する。

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