ロジクールは4月18日、新ブランド「Logicool G」シリーズの製品として、「ロジクール G700s充電式ゲーミングマウス」(以下、G700s)、「ロジクール G500sレーザー ゲーミングマウス」(以下、G500s)、「ロジクール G400sオプティカル ゲーミングマウス」(以下、G400s)、「ロジクール G510sゲーミング キーボード」(以下、G510s)、「ロジクール G230 ステレオ ゲーミング ヘッドセット」(以下、G230)の5機種を発表した。
同社は2005年に“ゲーミンググレード”のスペックを持つマウス「G7」を投入するなど、古くからゲームに特化した周辺デバイスを展開しているが、PCゲーマー人口の増加やe-Sport(ゲーム競技をスポーツとして捉えた呼称)の世界的な高まりを受けて、新たに「Logicool G」ブランドを立ち上げ、コアゲーマー向けに製品をラインアップしていく。
発表会には、Logitech Internationalでゲーミング事業のゼネラルマネージャーを務めるエティシャン・ラバーニ氏(Ehtisham Rabbani)が登壇し、PCゲーム市場の現状や新ブランドのコンセプトを解説した。
同氏によれば、PCゲーミング周辺機器の売り上げは、2010年から2012年までにグローバルで24%、日本ではそれを上回る34%ペースで成長しているという。その成長要因として、ラバーニ氏は「まず1つはPCゲーマーが出資者となって資金を調達する“独立系”開発者の増加。2つ目は若い世代でe-Sportsが流行していること。これまでe-Sportsはオンラインが主流だったが、先日台北で行われたLeague of Legendsの大会では、決勝戦を見るためだけに5万人の観客がスタジアムに集まった。3つ目のトレンドとして、ゲームを簡単にオンラインで購入できる仕組みとゲーム内課金が主流になっている点も挙げられる。例えば、Steamのアカウントは5000万、Originも3000万に上る」と説明し、「もはやPCゲームはニッチなものではなくなった」と述べた。
そうした状況の中、Logitechは新たな「Logicool G」シリーズで“SCIENCE WINS”をスローガンに掲げ、同社が持つ最先端技術と経験を背景に、「新しいレベルのスピード、正確さ、信頼性、快適さをコアゲーマーに提供していく」(ラバーニ氏)とした。
新製品の詳細はロジクールマーケティングマネージャーの古澤明仁氏が解説した。G700sは、13個のプログラマブルボタンを搭載したカスタマイズ性の高さが特徴で、MMORPGなど複数のキーを組み合わせた動作を自由に割り当て、すばやく操作できる。
外装は、手のひらが当たる部分、人差し指と中指が触れるクリックボタン、サイドグリップのそれぞれで最適なコーティングを施し、操作性や快適なホールド感を実現した。ハードウェアスペックも高く、レーザーセンサーの能力は、解像度が200〜8200dpi、イメージプロセスは12Mピクセル/秒、最大加速と最大スピードは30G、4.19メートル/秒。USBのリポートレートは1/1000秒と、通常のマウスの約8倍のパフォーマンスで遅延を抑え、クリックボタンの耐久性もこれまでの800万回から2000万回に引き上げている。
本体サイズは79.8(幅)×126.3(奥行き)×45.9(高さ)ミリ、重量は約151グラム(充電池含む)。本体底部に摩擦係数の低いソールを備える。電池寿命は最大で約10.5時間。価格は9980円で4月26日に発売される。
G500sは、底部にウェイトカートリッジ挿入することにより、マウスの重量や重心をプレーヤーの好みに調節できる機構を備えている。おもりは1.5グラムと4.5グラムの2種類で最大27グラムまで積載可能。カートリッジなしの本体重量は約170グラムだ。ハードウェアスペックはG700sとほぼ同等。解像度は200〜8200dpiの範囲で設定でき、FPSで使用する武器や戦況などゲーム内の状況にあわせて、ボタン操作で瞬時に切り替えられる。なお、ボタン数はG700sより3つ少ない10個。
本体サイズは73.4(幅)×129.2(奥行き)×44(高さ)ミリ。価格は6980円で4月26日に発売される。
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