それでは3Dグラフィックス性能を3DMarkから順に見ていこう。3DMarkは、Core i7-4770Kが大きなリードを見せた。統合GPUをターゲットとしているIce Stormでは圧倒的で、DirectX 10のCloud GateもCore i7-3770Kに対し1000ポイントほど差を付けた。Fire Strikeの2つのプリセットも、(スコアは低いものの)間違いなくCore i7-3770Kよりも高いスコアだ。
ゲームテストに関しては3本ほど計測した。統合GPUのテストであるため、画質に関してはそのタイトルの標準を用い、解像度は1280×720ドット、1600×900ドット、1920×1080ドットとし、2560×1440ドットの代わりに1600×900ドットで計測している。
ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版 ver2.0では、どの解像度もCore i7-4770Kが勝り、1920×1080ドットでは1.3倍、そのほかは1.6倍強のポイントだった。Core i7-4770Kは、1920×1080ドットでもギリギリ30fps近くは出せていたため、若干のOCやOCメモリの組み合わせでパワーアップすれば、まずまず楽しめると思われる。
バイオハザード6は、Core i7-3770Kに対し120%程度高いポイントとなった。1600×900ドットまでならC判定、1920×1080ドットになるとD判定でややキビシイ。1600×900ドットまでの解像度で画質設定をやや落としたあたりが現実的な線だろう。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編も、すべてCore i7-4770Kが勝った。ただし、ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版と比べると重いタイトルであるため、今回の「高画質」設定では楽しめるクオリティにはやや届かない。1280×720ドットでやっとといったところだ。ただ、Core i7-3770Kは1280×720ドットではかなりキビシイので、その点で4770Kの性能は評価できる。
消費電力は、互角といったところだろうか。マザーボードが異なるため同一に評価することはできないが、例えばアイドル時の消費電力は5ワット程度の差が生じており、Core i7-3770Kよりも低いのではないかと思われる。
一方で、高負荷時はバラバラで、CINEBENCH R11.5のMulti CPU時は3ワットほど高く、Single CPU時はほぼ同じ、3DMarkのFire StrikeのGT1、GT2実行中の最大値は3ワットほど低かった。こうして見ると、ほぼ同等という印象だ。
最後にグラフィックスカードを追加した際の性能をざっと見ていきたい。こちらは、まず3DMark、そして統合GPU時との比較としてファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版 ver2.0を、ほかグラフィックスカード用のタイトルとしてバトルフィールド3とBioshock Infiniteを計測した。
まず3DMarkでは、Core i7-4770Kが高いテスト項目もあれば3770Kが高いものもあった。ただし、高いのはIce StormとCloud Gateであり、グラフィックスカードを積んだPCとしてはやや負荷が低すぎる部分でのことだ。Fire Strikeで見るとほぼ同等(実際のスコアは若干低いが誤差の範囲内)といったところでアドバンテージと言えるほどではない。
ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0もほぼ同スコアといったところだ。バトルフィールド3は、ややスコアを下げた。その差は5fps未満であるので誤差の範囲と取れなくもないが、次のBioshock Infiniteも同様の傾向が出ている。これについては、セットアップ時の問題か、あるいは足回りにおける最適化か、いずれにせよ原因を究明するには至らなかった。
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