セイコーエプソン、“次世代インクジェットプリンタ”用プリントヘッドの新規生産ラインを国内で立ち上げ

» 2013年06月19日 12時41分 公開
[ITmedia]
photo 6 軸ロボットを使用した次世代プリントヘッド組み立てラインの一部(東北エプソン)

 セイコーエプソンは6月19日、日本国内の2拠点にインクジェットプリンタ用となる次世代プリントヘッドの生産ラインを構築、量産を開始したと発表した。2013年発売のビジネス系/産業系プリンタより順次搭載が行われていく予定だ。

 今回量産が開始された次世代プリントヘッドは、現行の「マイクロピエゾヘッド」の特性を継承しつつ、小型化と高精度、高コストパフォーマンスを追及したのが特徴。今回のプリントヘッドでは、超微細MEMS加工や精密な装置制御といった高度な技術が不可欠なため、国内の諏訪南事業所と東北エプソンに計3年間(2011年〜2013年)で総額160億円の投資が行われる。

 諏訪南事業所ではプリントヘッドのコアとなる超微細MEMS構造部の製造、東北エプソンでは完全自動組み立てラインによるプリントヘッドの組み立て作業がそれぞれ受け持ちとなっており、日本国内で一貫生産を行うことで技術的ノウハウの蓄積を図りつつ生産技術を磐石なものとする、としている。

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