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「ThinkPad X240s」――スリム軽量ボディ+Haswell世代に進化した“頼れる”ビジネスモバイルPC最新PC速攻レビュー(3/3 ページ)

» 2013年09月04日 17時00分 公開
[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]
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実力テスト:パフォーマンスは上々、バッテリー駆動時間は実動でも10時間クラスに

photo ThinkPad X240s(20AJ0022JP)のWindowsエクスペリエンスインデックススコア

 今回はCore i7-4500U、8Gバイトメモリ、128GバイトSSD、1366×768ドットIPS液晶ディスプレイ、Windows 8 Proとした「20AJ0022JP」で評価する。参考として、第3世代Coreプロセッサー搭載のThinkPad Helix、旧モデルのThinkPad X230のスコアも併記する。

 テスト結果は飛び抜ける部分はなく、Haswell化でとりわけ大きくパフォーマンスが向上した印象も受けないが、全体的なバランスは上々だ。


X240s Windowsエクスペリエンスインデックスの結果X240s PCMark 7の結果X240s CrystalDiskMarkの結果 左から、Windowsエクスペリエンスインデックス、PCMark 7、CrystalDiskMarkの結果
X240s 3DMarkVantageの結果X240s ストリートファイターIVベンチマークの結果X240s モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】の結果 左から、3DMarkVantage、ストリートファイターIVベンチマーク、モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】の結果
X240s バッテリー実働時間 BBenchで測定したバッテリー動作時間

 では、バッテリー動作時間はどうか。BBench 1.01(海人氏)を利用して、実利用時を模したバッテリー駆動時間を測定したところ、10時間23分動作した。本機は11.1ボルト/1930mAhの3セルリチウムポリマーバッテリーを2つ内蔵する仕様で、カタログ値は11.8時間(Core i5-4200U搭載構成時)。実動10時間越えならばモバイルノートPCとしてひとまず及第点は与えられる。ここはより省電力化を進めたHaswell化の恩恵が強く感じられる部分だ。

 一方、着脱できない仕様となったのをマイナス点ととらえる人は多いと思われる。スペアバッテリーで長時間運用できた従来モデルと異なり、モバイル環境でも高負荷の作業をする動作時間はより短くなるうえ、“モバイルで10時間以上”の手段がないのは万一時を想定して作業する業務マシンに若干の不安が生じる。……もちろんたいていは大丈夫なはずなのだが。そんな人には同じくWバッテリー仕様ながら1つは着脱可能な「ThinkPad T440s」とする選択肢があるのでこちらも比較検討に加えてほしい。


photo バッテリーは2つ認識されている。ひとまず“バッテリー#2”から使いはじめているようだ。本体+着脱キーボードドックの2バッテリー仕様だったThinkPad Helixは、使用はキーボードドックから、充電は本体からといったようにかしこく自動制御していたが……本機はどうだろうか

ベンチマークテスト実施30分後の各部の温度
キーボード「F」部 31.2度
キーボード「K」部 32.4度
パームレスト左部 31.2度
クリックパッド中央 29.2度
パームレスト右部 29.8度
底面中央 34.6度
底面左部 31.1度
底面右部 40.6度
排熱口(本体左側面) 41.2度
天面中央 28.8度
(室温:27度)

 発熱ついては、高い負荷をかけても利用者には熱さがほとんど伝わってこない。高い負荷をかけるベンチマークテスト実施30分後の各部温度は右記の通り。

 放熱性能は優秀だ。さらに電源プランを高パフォーマンスに設定して高い負荷をかけてもファンの動作音にほとんど変化がない。高負荷時/排熱口5センチでの騒音レベルは、暗騒音50デシベルの環境で約57デシベル。一般オフィスでの騒音レベル参考値は55〜60デシベルほど。実利用においてファンの動作音はほぼ聞こえないほど静かである。


X240s CPU-Zの表示結果X240s CPU-Zの表示結果X240s GPU-Zの表示結果 CPU-Z、GPU-Zの表示結果
X240s デバイスマネージャ画面X240s デバイスマネージャ画面X240s デバイスマネージャ画面 デバイスマネージャ画面の一部

ベンチマークテストの概要

  • パフォーマンステスト
    • Windowsエクスペリエンスインデックス(PC総合評価)
    • PCMark 7 1.4.0(PC総合評価)
    • 3DMark Vantage v1.10(3D描画速度評価)
    • ストリートファイターIVベンチマーク(3D描画速度評価)
    • モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】(3D描画速度評価)
    • Crystal Disk Mark 3.0.1(ストレージ速度評価)
  • バッテリー駆動時間テスト
    • BBench 1.01

※バッテリー駆動時間テストは電源プラン「省電力」+輝度40%固定+2.4GHz帯802.11nで無線LAN接続+Bluetoothオン。BBenchにて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 10を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測


まとめ:バランス良好 “PC+”時代のThinkPadらしいビジネスマシンとしての質実剛健さが魅力

photo ThinkPad X240s

 ThinkPad X240sの基本仕様は「質実剛健で、いろいろバランスがよい」と評価できる。初期構成のエントリーパッケージ(Core i3-4010U、500GバイトHDD仕様)は13万7900円から。ほか、CPUをCore i5-4200U、4Gバイトメモリ構成としたバリューパッケージ、タッチパネル付きディスプレイ構成のマルチタッチパッケージ、Core i7-4500U、8Gバイトメモリ構成のハイパフォーマンスパッケージなどを用意する。また、これらをベースにOSのエディションやストレージ、メインメモリ容量、指紋センサー、802.11ac対応無線LANモジュールなどを業務や好み、予算に応じてカスタマイズできる。

 確かに、最軽量でも、最薄でも、ハイパフォーマンスでも、低価格でもないかもしれない。ただ、スマートデバイスの普及によって変わりつつある「昨今のノートPC」に必要な性能・機能をとてもバランスよく実装しており、剛性やセキュリティ性など安心感につながる特長も多く存在する。そしてキーボードの打ちやすさは……やはり秀逸だ。ここは、他社ライバルUltrabookと比べて「これがあるから選ぶ」とする大きな判断材料になるポイントだろう。

 一方で、トラックポイント部分に不満のある旧来のThinkPadファンが存在するのは確かだ。加えて、後日フルHD解像度の構成が選べるようになることも今回評価した構成においては「ちょっと待ち」な感はある。こういった細かい部分/追加部分の検証は後日改めて行いたい。




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