「21.5インチiMac」――グラフィックス強化で「新生FF14」も楽しめるオールインワンPC注目PCレビュー(1/2 ページ)

» 2014年01月16日 12時00分 公開
[ITmedia]
ココが「○」
・Haswell世代のCPUを搭載
・グラフィックス性能を強化
・エッジ5ミリの超薄型ボディ
ココが「×」
・2.5インチHDD(5400rpm)を採用
・最大ストレージ容量は1Tバイトまで
・2012年モデルに比べて価格が高い

はじめに:Haswell世代に進化した定番オールインワンPC「21.5インチiMac」

21.5インチiMac(ME086J/A)

 アップルの「iMac」は、継ぎ目の見えないアルミの外装をまとう美しいボディラインが特徴の液晶一体型PCだ。ディスプレイのエッジ(最薄部)をわずか5ミリまで絞ったボディはいかにもアップルらしいデザインで、発売当時の販売ランキングを見ても分かるように、Mac/Windowsの区別なく、液晶一体型PCカテゴリの定番モデルとして人気を集めている。

 2013年9月に発売された最新モデルは、前述のアルミボディや、フルラミネーション技術(ディスプレイとガラスの間の隙間をなくす加工法)、パネルの個体ごとにキャリブレーションを行うことで実現した薄く高品位なディスプレイなどを引き継ぎつつ、内部システムを刷新している。

 具体的には、CPUが第3世代Core(Ivy Bridge)から第4世代Core(Haswell)に移行し、グラフィックス機能もHaswell内蔵グラフィックスまたは、モバイル向けの外付けGPUがGeForceの600番台から700番台に強化された。

 ラインアップは従来同様、21.5型と27型の2ライン構成で、それぞれクロックの異なるクアッドコアのCore i5を搭載する。価格は13万8800円からと、円高の影響を受けた2012年モデルに比べてやや高価になった印象はあるものの、仕事も含めて幅広い用途に対応するアプリケーションをプリインストールしており、購入して電源ケーブルを1本つなげばすぐに使い始められるオールインワンPCとしての魅力は健在だ。

 ここでは最も安価なエントリーモデル「ME086J/A」を取りあげる。ME086J/Aは外付けGPUを搭載しない代わりに、Haswell世代の内蔵グラフィックスで上位グレード(GT3e)にあたる「Iris Pro 5200」を利用する仕様で、どの程度のパフォーマンスを発揮できるのか気になるところだ。それではチェックしていこう。

CPU-Zの画面。CPUにCore i5-4570R(2.7GHz/最大3.2GHz)を採用する。内蔵GPUは4次キャッシュとして128MバイトのeDRAMを搭載する「GT3e」(Crystalwell)だ

ボディと製品概要:エッジわずか5ミリの超薄型アルミボディ

1920×1080ドット表示に対応するIPS方式の広視野角パネルを採用する。パネル表面は光沢仕様だが、2012年モデルで低反射処理が強化され、映り込みは大きく抑えられている。もちろん、写真などを表示した際の発色もいい。外装はアルミ製で、ノート型Macに採用されているユニボディのように前面と背面のつなぎ目が見えない。ただし、iMacのボディは1枚のアルミから削りだしたわけではなく、高い摩擦熱と圧力を利用し、2つのアルミ部材の面にある分子を混合することで実現している

ボディは背面中央から液晶ディスプレイ部4隅に向かって緩やかに傾斜するデザイン。眺める角度によっては、どこに基板が入っているのか不思議になるくらい薄く見える。iMacの前に座ると「意識するのは画面だけ」「わずらわしく感じるものがなにもない」という体験によって、ユーザーが自分のやりたいことに集中しやすい。液晶ディスプレイ部が薄く、軽いため、ディスプレイの角度を片手で簡単に変えられる。本体サイズは528(幅)×450(高さ)×175(スタンドの奥行き)ミリだ

ユーザーインタフェースは背面左下にまとめられている。左からヘッドフォン出力、SDメモリーカード(SDXC対応)、USB 3.0×4、Thunderbolt×2、ギガビットLANという内容だ。外付けストレージなど周辺機器を接続するのに十分な数をそろえているが、USB 3.0ポートは間隔がやや狭いため、サイズの大きなUSBメモリなどを利用する際は、となりの端子と干渉する可能性がある(写真=左)。液晶ディスプレイ上部にFaceTime HDカメラを内蔵する。カメラのすぐ上と、背面側に2つのマイク(デュアルマイク)があり、ビデオチャットなどがクリアな音声で楽しめる(写真=右)

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