東芝は5月15日、15.6型ワイド液晶を搭載したスタンダードノートPCの夏モデルとして、タッチ対応の「dynabook T75」とタッチ非対応の「dynabook T55」を発表した。2014年5月下旬に発売する。価格はオープン。
dynabook T75はタッチ対応の上位機種で、2014年春モデル「dynabook T654」の後継となる(シリーズ名の表記が3桁から2桁になった)。ラインアップは「T75/78M」の1モデルだ(カラーバリエーションはリュクスホワイト、プレシャスブラック、モデナレッドの3色)。
前モデルと比較して、CPUをCore i7-4700MQ(Haswell、4コア/8スレッド、2.4GHz/最大3.4GHz、TDP 47ワット)から低電圧のCore i7-4510U(Haswell Refresh、2コア/4スレッド、2.0GHz/最大3.1GHz、TDP 15ワット)に変更することで、従来より5.4ミリ薄型化した24.5ミリ厚の新ボディを採用し、バッテリー駆動時間も延ばしている。
本体サイズは380(幅)×259(奥行き)×24.5(高さ)ミリ、重量は約2.4キロ。バッテリー駆動時間は公称で約4.3時間(JEITA 2.0)だ。バッテリーの状態に合わせた充電電流と電圧の制御を行う東芝独自の「長寿命化充電制御」技術を採用する。リチウムイオンバッテリーはフル充電にすると劣化が進むため、従来は充電を80%にとどめて延命していたが、今回の技術では100%の充電でも充放電回数が約2倍となり、最大約2倍の長寿命化を実現した。
入力時のたわみを軽減する「フレームレスキーボード」、0.2ミリのくぼみがあるキートップで文字入力の快適さにもこだわった。オンキヨー製の内蔵ステレオスピーカーとDTS Soundの対応は従来通りだが、新たに米国のブランド「Skullcandy」が音質を監修している。
CPU以外の基本スペックは、メモリが8Gバイト(PC3L-12800/8Gバイト×1)、ストレージが1TバイトHDD(5400rpm)、光学ドライブがBDXL対応Blu-ray Disc、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400、液晶ディスプレイがタッチパネル対応で1920×1080ピクセル表示だ(IPS方式)。
通信機能は1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0を搭載。有効画素数約92万画素のWebカメラ、SDXC対応SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2、USB 2.0×1、4K対応HDMI出力、音声入出力を搭載する。ワイヤレスレーザーマウスも付属する。
OSは64ビット版Windows 8.1をプリインストール。Office Home and Business 2013、Photoshop Elements 12も付属する。実売価格は19万円前後(税別)の見込み。
dynabook T55はタッチ非対応の下位機種で、2014年春モデル「dynabook T554」の後継となる。ラインアップは、1920×1080ピクセル表示(IPS方式)の「T55/76M」と1366×768ピクセル表示の「T55/56M」「T55/45M」を用意。T55/76MとT55/45Mは4色(リュクスホワイト、プレシャスブラック、モデナレッド、ゴールド)、T55/56Mは2色(モデナレッド、ゴールド)から選べる。新色のゴールドを採用し、ボディデザインも一新した。
上位モデルのT55/76MはT75/78M同様、CPUをCore i7-4700MQからCore i7-4510Uに変更し、8Gバイトメモリ(PC3L-12800/8Gバイト×1)、1TバイトHDD(5400rpm)、BDXL対応Blu-ray Discドライブを搭載する。T55/76MはT55/76Mの光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブに変更した仕様、T55/45MはT55/76MからCPUをCore i3-4025U(1.9GHz)に、メモリを4Gバイト(PC3L-12800/4Gバイト×1)に変更した仕様となる。
インタフェースは共通化されており、SDXC対応SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2、USB 2.0×1、4K対応HDMI出力、音声入出力を装備。1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0の通信機能、有効画素数約92万画素のWebカメラも装備する。
本体サイズは380(幅)×259.9(奥行き)×23.5(高さ)ミリ、重量は約2.3キロ。ワイヤレスレーザーマウスも付属する。バッテリー駆動時間はT55/76Mが約4.3時間、T55/56MとT55/45Mが約4.9時間だ。こちらも独自の長寿命化充電制御技術を採用した。
OSは64ビット版Windows 8.1で、Office Home and Businessも付属する。実売価格は上位から17万円半ば、16万円台半ば、13万円台半ばの見込みだ(税別)。
2機種ともスマートデバイス連携機能については、スマートフォンのキー入力をPCで行える「TOSHIBA Bluetooth デバイス・プロファイル・ユーティリティ」、スマートフォンで表示している写真や動画をPCのディスプレイに映し出す「東芝スクリーンミラーリング for スマートフォン/タブレット」を備えている。
また、電源オン時に出てくる画面(スタート画面かデスクトップ画面か)を簡単に選択できる「起動画面選択ユーティリティ」を採用、DVD再生ソフトは「TOSHIBA VIDEO PLAYER」から「PowerDVD」に変更、「TOSHIBA Blu-ray Disc Player」はタッチパネルのジェスチャー操作に対応、写真管理ソフト「思い出フォトビューア」に地図活用の新機能とクラウド上の写真をタイムラインで見られる新機能を追加(Web配布)、「Adobe Photoshop express」と「Adobe Revel」をプレインストールといった機能強化を行った。
dynabook T75/T55店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD/SSD | OS | 実売価格(税別) |
dynabook T75 | T75/78M (3色) | 15.6型ノート(タッチ対応) | フルモデルチェンジ | Core i7-4510U (2.0GHz / 最大3.1GHz) | 8GB (DDR3L) | 1TB HDD | 64ビット版 Windows 8.1 | 19万円前後 |
dynabook T55 | T55/76M (4色) | 15.6型ノート | フルモデルチェンジ | Core i7-4510U (2.0GHz / 最大3.1GHz) | 8GB (DDR3L) | 1TB HDD | 64ビット版 Windows 8.1 | 17万円半ば |
T55/56M (2色) | 15.6型ノート | フルモデルチェンジ | Core i7-4510U (2.0GHz / 最大3.1GHz) | 8GB (DDR3L) | 1TB HDD | 64ビット版 Windows 8.1 | 16万円台半ば | |
T55/45M (4色) | 15.6型ノート | フルモデルチェンジ | Core i3-4025U (1.9GHz) | 4GB (DDR3L) | 1TB HDD | 64ビット版 Windows 8.1 | 13万円台半ば | |
dynabook T75/T55店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | バッテリー駆動時間 (JEITA 2.0) | 光学ドライブ/無線LAN | GPU | TV/オフィス | 重量 |
dynabook T75 | T75/78M (3色) | 15.6型ワイド (タッチパネル) | 1920×1080 | 約4.3時間 | Blu-ray Disc / 802.11a/b/g/n/ac | CPU統合 (HD 4400) | ─ / Office Home and Business 2013 | 約2.4キロ |
dynabook T55 | T55/76M (4色) | 15.6型ワイド | 1920×1080 | 約4.3時間 | Blu-ray Disc / 802.11a/b/g/n/ac | CPU統合 (HD 4400) | ─ / Office Home and Business 2013 | 約2.3キロ |
T55/56M (2色) | 15.6型ワイド | 1366×768 | 約4.9時間 | DVD スーパーマルチ / 802.11a/b/g/n/ac | CPU統合 (HD 4400) | ─ / Office Home and Business 2013 | 約2.3キロ | |
T55/45M (4色) | 15.6型ワイド | 1366×768 | 約4.9時間 | DVD スーパーマルチ / 802.11a/b/g/n/ac | CPU統合 (HD 4400) | ─ / Office Home and Business 2013 | 約2.3キロ | |
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