ここでは比較対象として、センチュリーのUSB 3.0接続のHDDケースに東芝の2.5インチHDD「MK7559GSXP」(5400回転/分)をセットしてテストしてみた。結果は書き込み/読み出しともに100Mバイト/秒前後。My Passport Proが採用するThunderboltは通信速度が10Gbps(1250Mバイト/秒)で、5Gbps(625Mバイト/秒)のUSB 3.0より2倍高速だが、内蔵HDDの読み書きがボトルネックとなってミラーリングでは速度が変わらない。ストライピングを選ぶことで、より短時間でデータを書き込みできるだろう。
もう1つ、ストライピングを組んでいる手持ちの「My Book Thunderbolt Duo」とも比べてみた。使用中のディスクで初期化できなかったため(データが膨大でほかのHDDに移せなかった)、断片化してる可能性もあるが、結果は読み書きともに220〜230Mバイト/秒だった。意外とデスクトップ向け製品と比べても、My Passport Proの読み書き速度はそれほど変わらない印象だ。

USB 3.0ケースに5400回転/分のHDDを入れて計測。RAIDが必要なければ、接続方法で速度差は出ないので、USB 3.0対応製品を買ったほうが安価に済ませられる(画面=左)。デスクトップ向けでRAIDのストライピングを組んだMy Book Thunderbolt Duoの場合。My Passport Proは、ほかのThunderbolt機器をデイジーチェーンでつなげないデメリットはあるものの、意外とデスクトップ向けとも速度が変わらない印象だ(画面=右)
ベンチマークには15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデルを使った、実際の書き込み時間は表を参照。単純計算すると、例えば100Gバイトの動画ファイルをMy Passport Proにコピーした場合、ミラーリングなら18分、ストライピングなら9分程度は覚悟しておくといい(実際はもう少し短そうではあるが)というわけで、My Passport Proの4Tバイトモデルをチェックしてみた。実際に使ってみた印象としては、1万5000円安価で薄くて軽い2Tバイトモデルを用意してストライピングを組み、大容量の作業データを一時置きしたり、素材を持ち歩く用途に使うのが筆者にあっていると感じた。終わった仕事は別の外付けHDDに保存して、さらにバックアップを取るというイメージだ。
特に動画を扱う仕事の方なら、出先でもいちいち電源を探さずに外付けHDDを使えるというだけでも魅力的。出先で作業することが多いクリエイターなら、HDDを購入する際、「あのデータがなくて作れない!」と自分の想像力にブレーキをかけずにすむMy Passport Proを是非とも選択肢の1つに入れておこう。
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