これが“プロ”のSSDだ──「Intel SSD Pro 2500」を試すいつもとは違う価値観で考えよう(2/2 ページ)

» 2014年08月12日 17時52分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
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SandForceのひとクセある性能を継承

CrystalDiskMark v3.0.3b

 CrystalDiskMark v3.0.3bのスコアを見ると、コントローラの特性がよく分かる。結果がリードとライトで大きく異なり、リードは4K QD=32を除き一定の値を保っているが、ライトは0Fillでリードに近い性能を示す一方、ランダムデータの場合はスコアを大きく落としている。これは、SandForce系コントローラを採用するSSDによくある傾向と共通する。

 各テストで最大のパフォーマンスを見せるのは、シーケンシャルリードのみ500Mバイトのランダム時だが、残りのテストは0Fill時が占め、それも100Mバイトの0Fill時が多い。ただ、同じ0Fill時でも1Gバイトや50Mバイトが最大になるときもあるなど、かなりバラつきがある。

 パフォーマンスが最小になる条件も同様で、こちらはランダムと0Fillとが入り混じるだけでなく、容量も一定しない。IOPS値も同じ傾向だ。

CrystalDiskMarkのスコア。左がランダム、右が0Fill。スコアのバラつきが大きい

CrystalDiskMark v3.0.3b Overall(写真=左)と、CrystalDiskMark v3.0.3b IOPS(写真=右)

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088

 AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088のスコアは、シーケンシャルリードで459.56Mバイト/秒、シーケンシャルライトが174.35Mバイト/秒という結果だ。特にシーケンシャルライトの結果はデータ圧縮の影響で大きく落ち込んだ。

 Acc.timeの結果も、ハイエンド向け製品と比べると遅い。Intel SSD 730では、リード時が0.035ミリ秒、ライト時が0.034ミリ秒なので、4倍以上かかっていることになる。Compression Benchmarkの結果でも、データ圧縮の影響か、大きくブレている。


AS SSD Benchmarkのスコア

ATTO Disk Benchmark

 ATTO Disk Benchmarkでもバラつきはあるが、比較的一定した結果を見せた。バラついたのは、Transfer Sizeが8KB/32KB/64KBといった、このテストでは比較的中間のサイズを選択した場合だ。

 なお、Total Lengthを比較的小さなサイズにするとスコアが高くなる。2Mバイト時のTransfer Size 2048KBでは、ライトで556.269Mバイト/秒というスコアを示した。この結果からも「クセは強いが実運用での性能は十分」という傾向がうかがえる。

ATTO Disk Benchmark:256Mバイト(写真=左)と2Mバイト(写真=右)

企業向け製品ならではの機能が充実。コンシューマ視点から見るとマニアックな製品

 Intel SSD Proシリーズの製品だけあって、突き抜けた性能というわけではない。インテルのSSDでありながら、Intel製でないNANDフラッシュチップを採用しているのが、企業向け製品であるため、そこに重きをおくユーザーとはまた別な価値観で評価することになるだろう。

 企業向けSSDという総合的な視点から見ると、実装するチップの選択はコスト圧縮を優先することになる。現在、米国での販売価格は240Gバイトモデルで174ドルだ(日本国内ではオープンプライス)。価格設定的にはそれほど高価ではない。むしろ、コンシューマ向けSSDに近い。

 また、インテルが訴求するトータルコストという面では、IT機器運用コストにおけるIntel SSD Pro Administrator Tool対応が重要になってくる。数十台規模でIntel SSD Pro2500を導入したと考えると、同じセキュリティポリシーを適用するのに、こうしたツールがセットアップの手間を大幅に省いてくれる。

 また、各種のハードウェア暗号化機能に対応している点は、紛失、盗難時の情報漏洩を防止する点で、企業ユーザーやシステム管理者には評価が高くなるだろう。

 こうしたセキュリティ機能に関して、コンシューマユーザーにはどのように活用したらいいか難しい。やはり、Intel SSD Pro 2500は企業向けのSSDして導入するのが正しい。ただ、コンシューマーユーザーでも、セキュリティ機能に価値を見いだせる場合は、選択候補となりうるだろう。

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