ASシリーズはNASキット――つまり半完成品だ。そのため、導入にあたっては本体以外にも用意しなければないものがある。
必ずそろえなければならないもの
あると便利、あるいは場合によって必要なもの
それぞれ見ていくことにしよう。
NASキットであるASシリーズにはHDDは付属せず、別売となる。今までデスクトップPCで使っていたHDDを流用することも可能だが、互換性が確認されているものかどうか、ASUSTORのサイトにある互換性リストを確認しておこう。
必ずしも互換性リストにないものは動かない、というわけではないが、許容されるマージンが小さいなどの潜在的な問題を抱えていることもある。特にデスクトップ向けHDDはRAID構成や、24時間稼働に向いていないものも多々あり、推奨されていないモデルだと経年劣化による影響を大きく受ける場合がある点には注意してもらいたい。
LANケーブルやハードディスク固定用のネジは本体に付属しており、必ず本体以外にそろえなければならないものはそれだけだ。だが、環境や利用目的によっては以下のものも必要になる。
ASシリーズの特徴の1つがクライアント機能だ。テレビなどに接続すればASシリーズ自身をメディアプレーヤーとして利用することができる。HDMIケーブルは同梱されていないので別途用意する必要がある。
ASシリーズをメディアプレーヤーとして利用する場合は以下のいずれかで操作する。
デジタル機器が苦手な家人が利用する場合などは専用リモコンがあったほうがいいだろう。
AS-202TEの導入にあたっては安定した高速通信が可能な有線接続が望ましい。だが、AS-202TEを設置したい場所にケーブルを引けない場合もあるかもしれない。特にメディアプレーヤーとして利用するときにはテレビの近くに設置せざるを得ない。
そのようなときには、USB接続の無線LANアダプタを使用して無線LANを利用することができる。無線LANアダプタはAS-202TEのオプション品としては用意されておらず、PC用のものを利用する。動作が確認されており、かつ、日本で入手しやすい製品としてはバッファローの「WLI-UC-GNM2」(実売1000円前後)などがある。
なお、初期設定は有線ネットワークを経由して行うので、無線LANで運用する場合にも有線ネットワーク環境は必須となる。ただし、若干のネットワークの知識があればPCに直結した2台構成の最小有線ネットワークでも設定は可能だ。
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