シリコンパワー本社で同社社長のPerry Yuanペリー・ヤン氏にインタビューを行った。ヤン氏は、シリコンパワーの沿革と今後注力していく分野、そして、同社における日本市場に考えについて語っている。
──シリコンパワーの成り立ちや歴史を紹介していただけますか。
ヤン氏 シリコンパワーは、2003年に設立した比較的新しい企業になります。2006年にはシリコンパワージャパンを設立して日本市場に注力してきました。ほかにも、オランダ、ロシア、中国、韓国、インド、米国に拠点を設けています。特に設立2年後にはオランダに支社を設けたことで、ロシアや東欧で好評を得ました。
シリコンパワーでは、メモリカードやストレージを単なるデータを保存するデバイスではないという信念で成長してきました。このコンセプトは、デザインや機能、サービスに表れていて、デザイン面ではドイツの「レッド・ドット・デザイン賞」や「iFデザイン賞」などを受賞しています。機能面では、「Firma F80」のようにキーホルダーとして常に持ち歩ける、簡単に抜き差しができるデザイン、あるいは、Armorシリーズ・ポータブルHDDのように耐衝撃性や防水、耐圧機能を備えたデザインなどのラインアップを展開しています。
──シリコンパワーにとって、日本市場はどのような位置づけでしょうか。
ヤン氏: シリコンパワーは日本を最も重要な市場の1つとして位置づけています。エントリーレベルからハイエンドモデルまで、幅広い、多種多様な製品を展開していますが、多くのブランドが流通している日本市場で、シリコンパワーが勝ち残ってきた大きな理由としてはコストパフォーマンスとともに品質の高い製品を提供し続けてきたことがあると考えています。
また、シリコンパワージャパンとしては、製品やサービスのローカライズに努めてきました。合わせて、今回のキャンペーンの実施は、日台友好を深めるとともに、台湾企業であるシリコンパワーのイメージをさらに広めることが目的です。
──現在、特に注力している製品分野は。
ヤン氏 シリコンパワーは、社名のとおり半導体中心で市場に参入しました。USBフラッシュメモリやメモリモジュール、そのほかの分野では、2.5インチポータブルHDDにも注力しますが、2014年9月からは3.5インチ外付けHDDもリリースします。大容量の3.5インチ外付けHDDは、PC用はもちろん、現在では一般的となったテレビ用の録画向け外付けHDDとしても利用できるように製品を開発しました。
──台湾旅行といったキャンペーンは、今後も継続する予定でしょうか
ヤン氏 個人にとって、「メモリ」、思い出や記念はかけがえのないものです。このキャンペーンにより、日本のユーザーに台湾の素晴らしさが伝えることができれば幸いです。そして台湾に触れ、台湾のすてきな思い出を作っていただく活動にも共感していただければと思います。
シリコンパワーでは引き続きこうしたキャンペーンを定期的に行っていく予定です。このキャンペーンを通じて、シリコンパワー製品や台湾製製品に対する信頼感を構築できるようにしたいですね。
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