Core Mと新開発ヒンジと新デザインボディを採用──レノボ「YOGA 3 Pro」2014年PC秋冬モデル

» 2014年10月10日 12時00分 公開
[ITmedia]

細かい改良で使い勝手は大幅に向上

 レノボ・ジャパンは、10月3日にノートPCの新モデル「YOGA 3 Pro」を発表した。日本市場における出荷開始は11月中旬ごろの予定で、実売予想価格は税別で21万500円前後になる見込みだ。

従来モデルから薄く軽くなったYOGA 3 Pro

 YOGA 3 Proは、これまでのYOGAシリーズと同様に、液晶ディスプレイ部分を360度開くことでクラムシェルスタイルのノートPCからスレートスタイルのタブレットまで、その姿を変化できる2in1デバイスだ。レノボでは、「ノートブックモード」から「スタンドモード」「テントモード」、そして「タブレットモード」として使い分けることができる4in1として訴求している。

 液晶ディスプレイと本体を接続するヒンジは従来2カ所で固定するタイプを使っていたが、新開発の6カ所で固定するタイプに変更した。新開発のヒンジを採用することによって、液晶ディスプレイの開閉にかかるトルクを改善し、また、スタンダードモードにおけるディスプレイ部分のぐらつきを低減したという。また、液晶ディスプレイを180度開いたときに、形状が完全にフラットになるようになった。

新開発のヒンジを採用して液晶ディスプレイの開閉がよりスムーズになり、ぐらつきも少なくなるという

 本体のサイズは330(幅)×228(奥行き)×12.8(厚さ)ミリで重さは約1.19キロと、YOGA 2 Proからさらに薄く軽くなった。また、電源ボタンをYOGA 2 Proより奥に配置して本体を持ち上げたり、液晶ディスプレイを開くために本体を抑えたりしたときに誤って電源ボタンを押してしまうことを防ぐようにした。

 液晶ディスプレイと解像度は従来と同じ13.3型の3200×1800ピクセルだ。IPSパネルと10点同時に対応するタッチパネルと組み込んだほか、YOGA 3 Proではコーニングのゴリラガラス(第3世代)で表面を保護している。また、ディスプレイ関連機能では、アプリケーションごとに設定した表示モードを起動時に切り替える「YOGA Harmony」を導入した。YOGA Harmonyでは、色温度を下げて紙のように目視できる「Paper Display」機能もサポートする。サウンド関連では、音場と音質を補正する「Wave MAXX Audio」に対応したほか、JBL製のスピーカーを搭載して本体にもJBLのロゴを刻印した。

 本体搭載インタフェースでは、USB 3.0とMicro HDMI、4in1メディアカードリーダに加えて、電源コネクタ兼用のUSB 2.0を追加した。なお、電源コネクタもUSBの形状に合わせた新タイプのものを使うことになるが、誤って通常のUSBに差せないように、コネクタの形状に工夫を施している。無線接続ではIEEE802.11acにも準拠した無線LANとBluetooth 4.0が利用できる。

 キーボードはアイソレーションタイプを採用した。レイアウトは従来の6段配列からファンクションキーを省いた5段配列に変更している。ファンクションキーは数字キーに割り当ててFnキーとの同時押しで機能する。また、「半角/全角 漢字」キーは右端列の上から2段目に配置した。

 システム構成は、CPUがCore M-5Y70(1.1GHz/最大2.6GHz、2コア4スレッド、3次キャッシュメモリ4Mバイト)を搭載し、システムメモリはLPDDR3-1600を8Gバイト載せる。データストレージは容量512GバイトのSSDを内蔵する。なお、光学ドライブは本体に内蔵せず、メモリも8Gバイト以上増設できない。バッテリーは4セルのリチウムポリマーで取り外しはできないタイプだ。バッテリー駆動時間はレノボの測定条件(詳細は非公開)で約8時間としている。また、本体のカラーバリエーションとして「シャンパンゴールド」「プラチナシルバー」「クレメンタインオレンジ」を用意する。

 OSは、64ビット版 Windows 8.1 Updateを導入し、Microsoft Office Home and Business Premium Plus Office 365が標準で付属する。

カラーバリエーションでは、新しく「シャンパンゴールド」(写真=左)を追加したほか、従来の「クレメンタインオレンジ」と「プラチナシルバー」(写真=右)を用意する


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