日刊!プチコン3号――柔軟な利用が可能な「グラフィックページ」カウントダウン企画第7回

» 2014年11月05日 21時35分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

柔軟な利用が可能な「グラフィックページ」

 プチコン3号ではグラフィック画面/BG画面/SPRITE/コンソール画面に関連してグラフィックページという概念がある。ちょっと紛らわしいが、「ページ」と「画面」という言葉の違いに注意してもらいたい。グラフィックページは6ページあり、GRP0〜GRP5でアクセスすることができる。デフォルトでは上下のグラフィック画面にGRP0とGRP1、SPRITEにGRP4、BG画面にGRP5が割り当てられている。

 グラフィック画面とSPRITE/BG画面ではグラフィックページの扱いが若干異なる。グラフィック画面では表示内容そのものがグラフィックページに書き込まれるのに対し、SPRITE/BG画面ではSPRITEキャラクタ/BGキャラクタのデータ置き場になっている。そして初期状態でGRP4にはプリセットのSPRITEデータが、GRP5には同様にBGキャラクタが書き込まれている。GRP4/GRP5も自由に書き換えることができるが、ACLSを実行すれば初期状態に戻る。

 SPPAGE、BGPAGEでSPRITE/BGキャラクタ用のグラフィックページを切り替えると表示中のSPRITE/BGキャラクタを瞬時に切り替えることもできる。また、同一のグラフィックページをGPAGEの操作ページとBGキャラクタ/SPRITEの両方に割り当てることも可能だ。

サンプル

本来サポートされていないはずのグラフィック画面の回転。グラフィック画面のように見えているのは実はBG画面。グラフィック操作ページとBG画面に同じグラフィックページを割り当て、グラフィック描画ページと同じ表示になるようにBGキャラクタを敷き詰めている。

関係する命令

BGPAGE グラフィックページ

 説明

  BGキャラに割り当てるグラフィックページの設定

 引数

  グラフィックページ

   0〜5:GRP0〜GRP5

   初期状態のBG用グラフィックページは5

SPPAGE グラフィックページ

 説明

  SPRITEに割り当てるグラフィックページの設定

 引数

  グラフィックページ

   0〜5:GRP0〜GRP5

   初期状態のSPRITE用グラフィックページは4

GPAGE 表示ページ,操作ページ

 説明

  グラフィック表示ページと操作ページの指定

 引数

  表示ページ

   0〜5:GRP0〜GRP5

  操作ページ

   0〜5:GRP0〜GRP5

   初期状態ではGRP4にSPRITE用キャラ、GRP5にBG用キャラが存在しているので注意

ACLS

 説明

  描画設定をBASIC起動時の状態に戻す

  以下の命令実行に相当

   XSCREEN 0

   LOAD "GRP4:SYS/DEFSP.GRP"

   LOAD "GRP5:SYS/DEFBG.GRP"

   SPDEF

   DISPLAY 1

   BACKCOLOR 0

   GPAGE 1,1:SPPAGE 4:BGPAGE 5

   DISPLAY 0

   BACKCOLOR 0

   COLOR 15,0:LOCATE 0,0,0:ATTR 0:CLS

   GPAGE 0,0:GCLS 0:GPRIO 1024

   SPPAGE 4:SPCLR

   BGPAGE 5:BGCLR

   VISIBLE 1,1,1,1

  (注:上記コードは説明用のものです。実際にはXSCREEN 0の状態でDISPLAY 1は使用できません)

 次回はリソースの保存、読み出しについて紹介していこう。

※本稿の内容は開発中のものです。製品版配信時には仕様が変更される場合があります。

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