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» 2015年03月09日 14時16分 公開

Apple Watchで何ができる? 林信行による事前チェック!!いよいよ詳細が明らかに(3/4 ページ)

[林信行,ITmedia]

製品ラインアップは3コレクション34モデル

 Apple Watchには、ケース(本体)部分の素材がステンレススチールの標準コレクション「Apple Watch」コレクション(以下、標準コレクション)、軽量アルミの「Apple Watch Sport」コレクション(以下、Sport)、そして標準的な金の2倍の硬度を持つ18カラットゴールドの「Apple Watch Edition」コレクション(以下、Edition)で構成されている。

 「標準コレクション」は、ディスプレイ部分がサファイアクリスタルでカバーされており、鏡面仕上げのステンレススチールと黒光りをするスペースブラックのステンレススチールの2種類のケースがある。また、これはほかのコレクションも同じだが38ミリのやや小ぶりなモデルと42ミリのモデルの2つのサイズがある。

18種類の多彩なバリエーションが選べる標準コレクションだが、最も手間がかかっていそうな1つが、エッジがなめらかになるようにメッシュの終端をひとつひとつレーザー溶接したというミラネーゼループモデル。一般的に手に入る素材では純度や耐食性が不十分ということで、独自のアロイを作り出し、耐久性をさらに高めるために新しい熱処理加工法を用いたという

 これらはあらかじめアップルのほうで、18種類の最適な組み合わせが選ばれている。内容は以下。

  • スポーツバンド4モデル(白と黒2色×2サイズ/素材はゴムより上質な質感で頑丈なエラストマー)
  • クラシックバックル2モデル(2サイズ/素材はランダECCO社のなめしがかかった革)
  • ミラネーゼループ2モデル(2サイズ/メタルメッシュでマグネットで吸着)
  • モダンバックル3モデル(38ミリのみ、3色/フランスでなめしたグラナダレザーとマグネット吸着のバックル)
  • レザーループ3モデル(42ミリのみ、3色/イタリアナポリでなめしたベネチアレザー、マグネットで吸着)
  • リンクブレスレット4モデル(2色、2サイズ/本体ケースと同じ316Lステンレススチールアロイのパーツ100点以上を1つあたり9時間かけて組み上げて生産)

 「Sportコレクション」のケースは、シルバー色またはスペースグレイ色の酸化被膜処理された軽量アルミで、ディスプレイは強化したIon‑Xガラスで保護。コレクションにマッチした5色のエラストマーバンドが用意されている。2つの本体サイズとの組み合わせで合計10モデルが用意されている。

Apple Watch Sportコレクションは、軽さと頑丈さにこだわったモデル。ケースは酸化被膜処理された軽量アルミでディスプレイは強化したIon‑Xガラスで保護。5色のエラストマーバンドが用意されている

 一方、フラグシップのコレクションとなる「Editionコレクション」は、18カラットゴールドのケースで、ディスプレイは研磨加工を施したサファイアクリスタルがカバー、そして精巧につくられたバンドとの組み合わせで合計6モデルが用意される。

  • 38ミリの18Kイエローゴールドケースに特別色のブライトレッドのモダンバックルを組み合わせたモデル
  • 18Kローズゴールドケースとホワイトのスポーツバンドを組み合わせたモデル(38ミリと42ミリの2モデル)
  • 38ミリ18Kローズゴールドケースとローズグレイモダンバックルを組み合わせたモデル
  • 42ミリ18Kイエローゴールドケースにブラックのスポーツバンドを組み合わせたモデル
  • 42ミリ18Kイエローゴールドケースとミッドナイトクラシックバックルを組み合わせたモデル

の合計6モデルで、「Editionコレクション」のみ、デジタルクラウン(竜頭)の先端も部分もバンドの色にあわせて彩色されている。

 3コレクションすべてのモデルを合計すると34モデル。これだけのバリエーションのある製品をいかにして発売するのかや、それぞれのモデルの価格がいくらになるかは正式な発表を待たなければならなさそうだ。

最も鮮烈な色彩のバンドを持つEditionコレクションの38mm 18Kイエローゴールドケースとブライトレッドモダンバックル。バックル部分は実は2つのピースからできており、マグネットで吸着する。デジタルクラウンのトップがバンドの色と合わせてある。ちなみに画面は心拍センサーを使って自分の心臓の鼓動をほかのApple Watchユーザーに振動として送る機能の画面

 ここからは予想になるが「Editionモデル」は、素材の金だけの値段を考えてもそれなりに高額になることが予想される。フィッティングなども含めて直営店など一部店舗のみの取り扱いになる可能性が高いだろう。

 また、同じコレクション内でも、エラストマー素材のスポーツバンドのモデルと100点以上のパーツからなるリンクブレスレットモデルなどが同じ価格になるとは考えにくいためSportコレクション以外は、使っているバンドの違いで価格が変わることになるだろう。

パッケージまでも体験の一部

 これまでApple Watchに関して日本語であまり語られていなかった部分が製品のパッケージだ。製品について個別説明を受け、パッケージの美しさに驚いたが、書いていいものかわからず自主規制をしてしまっていた。

 しかし、同じタイミングで個別説明を受けていたデビッド・ポーグ氏がすでに記事にしていたうえに、最近ではアップルデザイン部門の上級副社長、ジョナサン・アイブ氏も英メディアのインタビューに答えて話をしていたので写真は撮っていないが、言葉で説明しようと思う。

 Apple Watchの製品パッケージは2種類ある。「Sportコレクション」と「標準コレクション」のパッケージはiPhone 6/6 Plusのそれを思わせる真っ白なパッケージだ。アップルにとって2010年のiPad以来、ティム・クックCEOにとっては初めてとなる新機軸製品となるApple Watchだが、まるでこの製品から白紙スタートを切ると宣言しているようだ。

 iPhoneの製品パッケージ以上に上質な紙を使っているようで手触りがよく、上蓋を持ち上げると、下箱がズルズルとずれ落ちていって、ストンと落ちる。英Financial Times紙のブログで、アイブはこの箱の開くときの感触にいたるまで紙の素材選びや摩擦のかかり方の工夫などで試行錯誤したことを明かしている。

 最上位モデルの「Editionコレクション」の箱はさらにすごい。手前側からパカっと開く、中から宝石で飾られたブレスレットでも出てきそうなジュエリー・ボックスに収まっているのだ。外側はアニリン染の革で、内側は時計を傷つけないように厳選された上質なスエード。中央にApple Watchのリストバンドをひっかける盛り上がりがあり、その中央はApple Watch本体を吸着し非接触充電できるマグネットが備え付けられている。実はこの箱自体がベッドサイドに置いてApple Watchを充電するための製品の一部としてデザインされている。

 個別お披露目では、このジュエリーボックスが数種類置いてあった。その色は忘れてしまったし、何種類あったかも記憶に残っていないし、聞きそびれてしまったので、ここからは想像だが、6種類ある「Editionコレクション」1つ1つにきちんとボックスの外観も合わせているのではないかと思う。

 Apple Watchでは、パーツに使われる素材を吟味しているだけでなく、パッケージも製品の重要な一部をなしているのだ。

Apple Watchの背面には腕の血管に光を当てて心拍数を測る心拍センサーと一緒に非接触充電の端子が内蔵されている。充電用のケーブルには強力なマグネットが仕込まれていて、Apple Watchに近づけるとピタっと背面に張り付く

同様のマグネット式充電器は、Apple Watch Editionコレクションのパッケージの中にも仕込まれている

本体背面の充電機構

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