東芝は3月24日、JEDEC eMMC Version 5.1規格に準拠した組み込み式NAND型フラッシュメモリ(eMMC)の新製品として、「コマンドキューイング機能」と「セキュアライトプロテクション機能」を備えたモデルを発表した。
これらは15ナノメートルプロセスルールを用いたNAND型フラッシュメモリチップとコントローラチップを一体化した制御機能付きのeMMC。スマートフォンやタブレット、ウェアラブル端末向けのストレージを想定している。16Gバイトと64Gバイトは同日サンプル出荷を開始し、32Gバイトと128Gバイトも順次出荷する予定だ。いずれも量産時期は2015年4〜6月期の予定。
コマンドキューイングとセキュアライトプロテクションは、JEDEC eMMC Version 5.1のオプション機能として規定されている。コマンドキューイングは、複数のコマンドを発行した場合、いったん待ち行列(キュー)に入れ、都合のよい順番で処理できる機能だ。同社従来製品に比べて、ランダム読み出し速度が最大30%向上するという。セキュアライトプロテクションは、従来のライトプロテクトを拡充した機能で、ユーザーが指定したエリアに記録した情報が他人から上書き、または消去されるのを防げる。
新製品のラインアップ | ||||
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品番 | 容量 | カテゴリ | パッケージ | 量産時期 |
THGBMHG7C2LBAIL | 16Gバイト | Supreme(ハイエンドクラス) | 11.5×13×0.8ミリ | 2015年4〜6月期 |
THGBMHG8C4LBAIR | 32Gバイト | Supreme(ハイエンドクラス) | 11.5×13×1.0ミリ | 2015年4〜6月期 |
THGBMHG9C8LBAIG | 64Gバイト | Supreme(ハイエンドクラス) | 11.5×13×1.2ミリ | 2015年4〜6月期 |
THGBMHT0C8LBAIG | 128Gバイト | Supreme(ハイエンドクラス) | 11.5×13×1.2ミリ | 2015年4〜6月期 |
新製品の主な仕様 | |
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インタフェース | JEDEC eMMC Version 5.1規格準拠、HS-MMCインターフェース |
容量 | 16Gバイト、32Gバイト、64Gバイト、128Gバイト |
電源電圧 | 2.7〜3.6ボルト(メモリコア)、1.7〜1.95ボルト/2.7〜3.6ボルト(インタフェース) |
バス幅 | ×1、×4、×8 |
動作温度 | −25度〜85度 |
パッケージ | 153Ball FBGA(11.5×13.0ミリ) |
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