ドスパラが放つ、2万円切りWindows 10 Mobileスマートフォン「Diginnos Mobile DG-W10M」をチェックするWindows 10 Mobile、ぞくぞく(2/2 ページ)

» 2015年12月22日 06時00分 公開
[山口健太ITmedia]
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ローエンドCPU「Snapdragon 210」の性能は?

 DG-W10Mの通信機能は、主にNTTドコモのバンドに対応する。LTEはバンド 1/3/5/19、3Gはバンド 1/5/9/19をサポートしており、NTTドコモの800MHz帯に接続できる。日本全国で安心して利用できる仕様だ。

 実際に東京都内でFREETELのSIMカードを用いて速度調査を実施してみたところ、妥当な速度を得られることを確認できた。これならドコモ系MVNOのSIMカードを問題なく利用できる。

FREETEL SIMによる速度調査の結果 FREETEL SIMによる速度調査の結果

 性能面ではどうだろうか。DG-W10Mが採用するQualcomm MSM8909は、Snapdragon 210に属するローエンド向けのクアッドコアCPUだ。搭載するメモリが1GBと少ないこともあり、パフォーマンス面は気になるところだろう。

 Windows 10 Mobileの基本的なOSの動きは、画面の切り替えにややもたつきを感じる場面があるものの、ビジネスアプリケーションの利用にはおおむね問題ない。AnTuTu Benchmarkを実行したところ、スコアは8055だった。

AnTuTu Benchmarkのベンチマークテスト結果 AnTuTu Benchmarkのベンチマークテスト結果

 ゲームアプリでは、「Candy Crush Soda Saga」のような比較的処理の軽いパズルゲームは問題なくプレイできる。一方、「Crossy Road」のようなより高い性能を必要とするアクションゲームでは、やや動作が重く、ゲームを先に進めることが難しいことがあった。

Diginnos Mobile DG-W10Mで「Candy Crush Soda Saga」をプレイ Diginnos Mobile DG-W10Mで「Candy Crush Soda Saga」をプレイ。パズルゲームのような軽いゲームの動作は快適だ
Diginnos Mobile DG-W10Mで「Crossy Road」をプレイ Diginnos Mobile DG-W10Mで「Crossy Road」をプレイ。動きが多くシビアなタッチ操作が必要となる「Crossy Road」は厳しい

Windows 10 Mobileのスタンダード機として

 Windows 10 Mobileの第1世代機では、搭載するCPUによりSnapdragon 410クラスのミドルレンジ機と、Snapdragon 210クラスのローエンド機に分かれる傾向にある。

JapanDiginnos Mobile DG-W10M Windows 10 Mobileを体験する最初の1台として

 Snapdragon 210を採用する代表的な端末といえば、米マイクロソフトのLumia 550だ。日本でLumiaシリーズの販売は予定されていないが、このポジションはDG-W10Mがしっかりカバーしていると言っていいだろう。ローエンド機種としてさらに安価なモデルは存在するものの、HD画面や16GBのストレージなど、ある程度のスペックを確保したスタンダード機として、Window 10 Mobileを体験するのに不足ないモデルだ。

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