「KY」を解決したThinkPad X1――究極のビジネスツール「Think X1」ファミリー発表会(後編)(2/3 ページ)

» 2016年02月16日 10時30分 公開
[井上翔ITmedia]

Yoga機構を備えたプレミアムモデル「ThinkPad X1 Yoga」

 「ThinkPad X1 Yoga」は、画面が360度開ける「Yogaスタイル」を取り入れた2in1ノートPCで、「ThinkPad X1 Carbon」のタッチ対応モデルの後継機種となる。重量は約1.27キロ(最軽量構成)で、X1 Carbonの2015年モデルの1.31キロ(最軽量構成)よりも軽くなっている。

ThinkPad X1 Yoga(WQHD液晶モデル) ThinkPad X1 Yoga(WQHD IPS液晶モデル)

 X1 Yogaでは、「ThinkPad Yoga」シリーズでおなじみのタブレットモードにすると物理的にキーが押せなくなる「Lift'n Lock(リフトンロック)キーボード」を採用している。Lift'n Lockキーボードには、キーの隙間に紙などが入り込んでキートップが外れてしまわないように、キー周辺のフレームがキーと同じ高さにせり上がる工夫もなされている。万が一、キーボードに水をこぼしてしまった場合に排水できる雨どいも用意している。

Lift'n Lockキーボード タブレットモードにすると、キーが物理的に押せなくなる「Lift'n Lockキーボード」

 X1 Yogaは、画面の選択肢にも特徴がある。フルHD(1920×1080ピクセル)またはWQHD(2560×1440ピクセル)のIPS液晶に加えて、WQHDのOLED(有機ELディスプレイ)を選択することもできる。OLEDは、発色と視野角に優れ、ブルーライトも発しないことから「目に優しい」(大谷氏)。また、本体の軽量化にも寄与しており、先述の最軽量構成はOLEDを選択した場合に実現できる。ただし、OLED搭載には超えるべきハードルも多いようで、日本では2016年夏ごろから選択できるようになる見通しだ。

画面の比較 左がOLEDモデル、右がWQHD IPS液晶モデル。写真でも発色の差がある程度分かるが、肉眼ではもっとはっきりとした差を体感できる

1.1キロ台に突入した「ThinkPad X1 Carbon」

 2012年の初代から数えて第4世代目となる「ThinkPad X1 Carbon」は、先述の通りタッチ対応モデルをX1 Yogaとして分離したことから、純粋なクラムシェルタイプのノートPCとなった。重量は約1.18キロ(最軽量構成時)と、第3世代(2015年モデル)と比較して約10%の軽量化を果たしている。

 単に軽量化しただけではなく、microSDスロットの搭載やUSB端子の追加(2つ→3つ)など、従来のX1 Carbonで不満要素として取り上げられていた点を改善している。また、指紋センサーはスワイプ式からタッチ式に変更され、ユーザビリティが向上した。

第4世代ThinkPad X1 Carbon 第4世代の「ThinkPad X1 Carbon」。従来モデルよりも薄く、軽くなった
microSDスロット microではあるものの、SDスロットが「復活」。なお、隣にSIMカードスロットが用意されているが、日本市場ではLTEモデルは販売しない
2015年モデルとの色味の差 余談だが、第3世代と比べると、第4世代はボディが「黒く」なり、昔のThinkPadの色味に近付いている

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