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» 2016年02月27日 06時00分 公開

大人の工場見学:「オートメーション化は不可能」――NEC米沢事業場のものづくりを支える職人の手 (2/2)

[山口恵祐,ITmedia]
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RFIDで管理

 これらの職人技をさらに支えるのがITシステムの活用だ。組み立てる製品に添付されたRFIDカードを読み取ると、必要な部品の格納場所が点灯し、目的の部品を素早く回収できる。工場内にはライントレースカーの要領で、部品などを運ぶカートが自動走行している。これらはコストが抑えられるのと、メンテナンスが容易という理由から、多くが社内で手作りしているというから驚きだ。

生産ラインのようす カートで部品置き場を通過すると、自動でRFIDが読み取られ、必要な部品と数量が表示される
生産ラインのようす 工場内を自動走行している装置は、よく見るとパイプを組み合わせたもので、手作りとのこと
生産ラインのようす 組み立ての工程では、キーボードのキーが正しい位置に取り付けられているかはカメラで自動的にチェック

まさに手作りな米沢生産モデル

 米沢事業場の基本的な考え方として「従業員に気持ちよく仕事をしてもらう」という思想がある。どんな小さな作業であっても、従業員が少しでも煩わしさを感じれば、それが生産性の低下につながる――改善を重ねることで、よりよいものづくりが生まれることは間違いないだろう。

現場からの意見や提案が積極的に提出される
回収したものは対応次第、回答完了ボードに張り出される
これまでに改善した事例は多岐にわたる

 ちなみに生産ラインの従業員は8割が女性だ。これは特別に女性を多く配置しているわけでなく、適正で振り分けたところ自然とそうなったという。やはり細かい作業は男性よりも女性が得意ということか……。重い荷物を運ぶ場面で、サポート機能を付けるなど、今後は全ての工程を女性でも支障なく作業できるよう検討しているとのこと。米沢のものづくりを支える現代の武将は、“女将(おかみ)”なのかもしれない。

女性の比率の多さに驚いた 米沢事業場のものづくりは女性が支えている
NEC Direct(NECダイレクト)

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