2016年秋の発売を目指す視線追跡型VRHMD「FOVE」 総額12.3億円の資金調達で開発体制を強化

» 2016年03月23日 18時55分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 VR(Virtual Reality)デバイスやソフトウェアの開発を手掛けるFOVEは3月23日、コロプラおよびコロプラネクストのVR専門ファンドであるColopl VR Fundを筆頭に、鴻海、サムスンらから12.3億円の第三種割当増資を受けたことを発表した。

世界初のアイトラッキング機能を搭載するVR HMD「FOVE」 世界初のアイトラッキング機能を搭載するVR HMD「FOVE」

 今回の増資で、2016年秋に発売を予定する視線追跡技術採用のVR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)「FOVE」の量産、中長期的なR&D体制、視線追跡機能を活用するVRコンテンツ拡充の業務的なサポートなどおいて、投資会社と協力体制を強めるのが狙い。

 FOVEは、世界初のアイトラッキング機能を搭載するVR HMDで、ユーザーが注視していない部分の解像度を落とすことでグラフィックスの負荷を抑える「フォービエイテッドレンダリング」技術や、視線を使った直感的な操作、アイコンタクトによる他プレイヤーとのコミュニケーションなどが可能となる。

 FOVEの共同創業者であるCEO小島由香氏は、「一歩先のVR体験を目指す上で、コロプラ、Hon Hai、Samsungといった、これからのVR業界を支える強力な会社にご支援頂けることを非常にうれしく思います。視線追跡技術によって、今後増えていくVRユーザー様の体験がより快適で、より感動的なものになるよう、チーム一同一層精進致します」とコメントしている。

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