ぼっち、残業、失恋 どんな場面も1700円で逃避できる3D対応「ヘッドマウントディスプレイ」なんだか“近未来チック”なヤツを試してみよう(1/2 ページ)

» 2015年05月29日 07時00分 公開
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 楽しかったゴールデンウィークが終わって久しい。おまけに、まだ5月末なのに早くも東京は真夏日を記録した。20代も後半にさしかかり、連日の猛暑で体が悲鳴を上げている。

 「現実逃避したい……」

photo 毎日フラフラです

 どこか遠くに旅行しようと思っても、次の祝日は7月20日。ちょっとした隙間時間でお手軽に気分をリフレッシュできるものはないだろうか。そんなときに試してみたいのが、今はやりのVR(仮想現実)用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)だ。スマートフォンさえあれば、場所を選ばずにいつでもどこでも3Dコンテンツを楽しめる。

 2016年に一般販売が予定されている米Oculus VRの「Oculus Rift」(オキュラス・リフト)を筆頭に、Samsungの「Gear VR」、安価にVRを楽しめる「ハコスコ」など、VR用HMD市場がにわかに盛り上がりを見せている。HMD以外にも、透過型スクリーンにスマホの映像を映して3Dのような映像を楽しむ玩具も登場しているが、没入感を味わうならHMDがお勧めだ。

photo Samsungの「Gear VR」でゲームを体験。視点切り替えが必要なFPSなどと相性が良さそうだと感じた
photo 透過型スクリーンにスマホの映像を映して楽しむ玩具

 中でも上海問屋のVR用HMD(DN-12912)は、一見するとOculus Riftっぽい外観ながらも2000円以下で購入できるお得さが魅力だ。価格は1699円(税込)。スマートフォンで再生中の3D動画(YT3D形式:右目と左目用の動画を左右分割で映したもの)を立体視できるヘッドマウント型のレンズで、本体の中にスマホを固定して使用する。動画は、動画共有サイト「YouTube」やVR用コンテンツを視聴できる無料アプリなどを使えばいい。

photo 上海問屋のヘッドマウントディスプレイ風レンズ
photo フタを開いてスマホを装着する

 ディスプレイサイズが3.5〜6型で、本体サイズが88(幅)×165(高さ)×10(奥行き)ミリまでのスマートフォンに対応し、「iPhone 6 Plus」でも利用可能。大きめのスマホはレンズ側に置き、小さめのスマホはフタ側に置くとうまく固定できる。

photo 正面
photo 背面は柔らかいスポンジ素材

 本体サイズは161(幅)×102(高さ)×125(奥行き)ミリ。持ってみると分かるが、重量は約197グラムと軽量で長時間装着しても疲れにくい。Oculus Riftを使ったことがある人は、その重さを身をもって体感していることだろう。ヘッドバンド付きなのでハコスコのように両手で製品を持ち続けて腕が痛くなることもない。目を覆う部分は柔らかなスポンジ素材で、メガネを掛けたままでも利用できた。

 ケースの側面に穴が空いており、充電ケーブルやイヤフォンなどを接続したまま動画再生できる(一部機種は非対応)。バッテリー切れの心配がなく、まわりを気にして音量をミュートにする必要もない。

photo 側面には穴が空いている

 ただしいちいちフタを開閉してスマホを固定する必要があり、固定後はスマホの操作ができない。動画や音量を変更したいときはフタを開けなければならないのがやや煩わしく感じる。フタはやや固めだが、視聴中にスマホがズレにくい。

 先述したように最近はVR市場が盛り上がりを見せており、無料の3D動画の数も増えてきた。YouTubeで“YT3D”と検索すると約38万9000件がヒットする(2015年5月28日現在)。また、無料のVRパノラマ動画もあり、男性向けにはセクシーな水着姿の女性たちに囲まれる動画が、女性向けにはイケメンに“壁ドン”や“顎クイ”をされる動画などが用意されている。いきなりこのようなディープな世界に身を投じなくても、まずは絶叫マシン動画などでVRの楽しさを体験してみるといいだろう。絶叫マシンを体験するときは、イスに乗って後ろから誰かに押してもらうと一層リアルに体感できる。ただし広いスペースがいるので、早朝や深夜のオフィスの廊下でこっそりトライしてみてはいかがだろうか。

photo 実際に移動することで絶叫マシンの爽快感を体験できる。ただし協力者(イスを押す人)が必要
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