Facebookが描く今後10年の成長戦略とは?文字、写真、動画、そしてVRへ(3/3 ページ)

» 2016年04月18日 06時00分 公開
[松村太郎ITmedia]
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つながる人々を増やし、テクノロジーを育てるフェーズか

 F8では、コネクティビティーとメッセンジャーが目立っており、どちらかというとマーケティング的な視点や、より新しいテクノロジーに関する取り組みはトーンダウンしているように感じた。

 それよりは世界中の人々をFacebookのプラットフォームに呼び込むことにより、ユーザー数の増加と、異なる状況のユーザーに対する新しいビジネスの可能性を、同社の成長の源泉へと変えようと考えているように見えた。

 しかし、Facebookのテクノロジーに関する勢いは止まっていない。AIの活用による写真の意味解析と、目が不自由な人が写真を含むニュースフィードを音声で楽しめるようにするアイデアを披露していた。またハードウェア部門を作り、「Surround 360」というVR記録用のカメラを作り出した。

Surround 360 17台のカメラを円形に配置し、4K〜8Kの360度動画を撮影できる「Surround 360」。撮影した映像は、Oculus RiftやGear VRといったVR対応ヘッドマウントディスプレイ、そしてFacebookのニュースフィード上でも楽しめる

 既に公開されているビデオのライブ機能は、アプリ内に専用のタブを用意し、またAPIを公開して、ライブカメラにFacebook Liveの機能を組み込めるようにした。Livestreamのカメラ「Mevo」は、iPhone上で、ライブ中継の映像編集を可能にし、Facebookへ直接配信できる仕組みを実現した。

ビデオのライブ機能 米国では2016年1月からライブ中継機能「Live(日本では「ライブ動画」)」が一般ユーザーに提供されており、日本でも一部ユーザーが利用可能になっている

 また、参加した開発者には、Samsungの「GALAXY S6」と「Gear VR」、Bluetoothゲームパッドが配られた。Gear VRはFacebook傘下のOculusの技術を活用しており、より身近にVR体験をし、開発者してもらえるように、とのメッセージだろう。

 Facebookは非常に面白いプラットフォームを持っている。人々が日々のコミュニケーションの中で育む部分と、Facebookが進化を強調しながら成長させる部分が混在しており、企業にもその活用が開かれている。

 また新しいテクノロジーが真っ先に試される場でもあり、これを活用する人類がどのような進化をたどるのかを占うには、ぴったりの場であり続けるだろう。

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