無料アップグレードキャンペーン期間終了後はWindows 10が有料となる。Microsoft Storeでの直販価格は、Windows 10 Homeが1万9008円、Windows 10 Proが2万7864円(いずれも税込)だ。従来のWindows OSにあった割引価格のアップグレード版は販売されない。
また、米Microsoftは一部企業向けにWindows 10 Enterpriseを月額7ドル(約730円)、年間84ドル(約8760円)で利用可能なサブスクリプションモデル「Windows 10 Enterprise E3」を2016年秋に投入する(日本での展開は未定)。
7月30日以降は一般ユーザーのOS移行ペースが鈍化するが、今後は企業導入やPC新規購入に伴うOS世代交代でWindows 10のシェアは次第に伸びていくとみられる。
Windows 7/8.1のタスクトレイに常駐し、Windows 10へのアップグレード告知やインストール予約などを行っていたGWXアプリは、7月30日以降の更新プログラムにより自動で削除される見込みだ。かなり強引なアップグレード手法が物議を醸したWindows 10だが、無料提供のかいあって、過去のWindows OSより早いペースで普及している。2016年7月現在、累計3億5000台以上のデバイスでWindows 10が動作しているという。
ただし、当初掲げられた「2018年度までに10億台」という目標は、達成が難しい状況だ。その主因はスマートフォン向けWindows 10 Mobileの成長鈍化にあるとみられる。
なお、Windows 10にアップグレードしたユーザーに対しては、2016年8月2日に大規模な大型アップデート「Anniversary Update(開発コード名:Redstone 1)」が無料で配信される。2015年11月に配信された「November Update」に続く、Windows 10で2回目の大型アップデートだ。
Anniversary Updateでは、ノートや付箋の作成など、ペンを使った手書き機能「Windows Ink」の実装、CortanaやEdgeの機能拡張、セキュリティ関連のアップデートなど、多数の新機能や改善が行われる。
Anniversary Updateの詳細は、以下の記事をご確認いただきたい。
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