感動的な静音性を誇る新世代マシン「Silent-Master Pro Z270」の実力Kaby Lake×Pascal(3/3 ページ)

» 2017年01月06日 17時49分 公開
前のページへ 1|2|3       

ほぼ無音レベルの静音性

 静音性は優秀というレベルを超えて、感動的といってよいだろう。評価機はHDDが搭載されていたため、起動直後の数秒のみHDDのモーターがスピンアップする音などがそれなりに聞こえるが、それ以外は「ほぼ無音レベル」といって差し支えないだろう。

 通常の環境では、机の上で身体の近く、顔からは30〜40cmくらいの近い距離にあっても、電源LEDが点灯しなければ動いているのかどうかよく分からない。空調や他の電子機器などすべて停止した静かな空間で「強く意識すれば分かる程度」の感覚だ。高負荷をかけても、それが「多少意識すれば分かる」に変化する程度でしかない。Silent-Master Proの名は伊達ではない。

前面正面15cmの距離からの測定(室温17度、暗騒音31.5dB)
アイドル時: 32.5dB
低負荷時: 32.6dB
高負荷時(3DMark/FireStrike): 33.8dB
高負荷時(CINEBENCH): 33.5dB

高性能と静音性をきわめてハイレベルで両立

 直販価格は、Intel Core i3-7100、メモリ4GB、480GB SSD、GeForce GTX 1050 Ti、DVDスーパーマルチドライブ、OSなしといった標準構成で12万5360円(税込)から用意されている。

 ここからBTOで、CPUをCore i7-7700Kに、メモリを8GBに、ストレージをCrucial MX300(CT525MX300SSD1)+1TB HDD(TOSHIBA DT01ACA100)、OSにWindows 10 Home 64bit(DSP版)という評価機と同等の構成で見積もると、18万2470円となる。

 単純に性能と価格だけの視点でコストパフォーマンスを考えるとインパクトはないかもしれないが、本製品はそういう視点で見るべき製品ではない。最新世代のCPUと外部GPUならではの高性能、そして何よりほぼ無音に近い静音性を実現していることにこそ価値がある。

 冷却効率に優れた静音CPUクーラー、静音ケースファン、セミファンレスの高品質電源ユニットなど、コストもかかるパーツを適切に組み合わせて構成されていることを考えれば、十分納得のいく価格といえるだろう。静音性だけならともかく、この高性能でこの静音性というバランスは、数年前の感覚では想像できないレベルにある。仮にもっとコストをかけたとしても、他ではなかなかこのクオリティの製品を入手するのは難しいのではないだろうか。

 新世代のCPUが投入されたばかりだが、この世代は既存の技術を洗練させるアプローチで性能を引き上げているだけに、新技術につきまとう不安は少ない。PCの新規導入、リプレースをするのには都合が良いタイミングだ。高性能志向だからと静音性を諦めていた人にもぜひ注目してほしい。

 ちなみに、サイコムでは、Crucial製の525GB/1050GB SSDが5000円引きになるキャンペーンを実施中で、これらを選択した構成がおすすめだ。


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  4. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー