とても楽な接続や親切な仕様に感動しているのですが、いくつか気を付けなければならない点もあります。
まずは、ケーブルを差し込む位置です。Cintiq Pro 16は、左側面に2個、右側面に1個のType-C端子がありますが、そのうち左上の1個だけが、4Kの映像入力に対応しています。他のポートを使用すると、WQHD (2560×1440ピクセル) が最大解像度になります。また、「WacomLink」使用時は、接続するポートに関わらず、WQHDが最大解像度になります。詳しくは後述します。
また、右側面のポートが1個なので、電源入力とあわせて2本を接続すると、必ず左手側からケーブルが出ることになります。これは平置きで使おうとすると邪魔になるかもしれません。従来の小型Cintiqでは逆向きに置くことで左右が選べましたし、大型Cintiqはもともと側面からケーブルが出ない仕様でした。なので、従来機を使っていた方は自身の利用スタイルと合うかどうかを検討しておくべきでしょう。ただし、本体埋め込みのスタンドがとても優秀なので、平置きをしない限りは大きな問題にはなりづらいと思います。
13HDユーザーが気を付けなければならない点がもう1つあります。13HDのようにロックケーブルではないので、膝で抱えたり回し描きをしようとするとケーブルが抜けやすいです。基本的に設置して使うものと考えたほうが良いでしょう。
また、見たままですが、ファンクションキーとタッチホイールがありません。相当の機能が必要な場合は「ExpressKey Remote」を別途購入する必要があります。用途によっては他の左手デバイスでも代用できるでしょう。
自分はキーボードマクロが必要だったので、設定画面から「オンスクリーンコントロール」を作成して、ペンのサイドボタンに割り当てて表示させています。横長で始末がよくて、場所を選んで常時表示させることができます。これはもしかしたら物理ファンクションキーより使い勝手が良いのでは……。
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