人気プロ絵師による「Cintiq Pro 16」発売直前ガチレビュー:ワコムの新型は天使? それとも鬼子?(8/9 ページ)

» 2017年04月18日 00時00分 公開
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というわけで、日本ギガバイトさんに行ってきた

 というわけで、本製品あまりにも個人的に興味があるもので、うっかり日本ギガバイトさんに凸してしまいまして……、事務所にうかがって「GC-ALPINE RIDGE」の動作確認をさせていただきました。この写真は、グラフィックスカードからの映像出力を拡張カードに入力して、それを拡張カードがUSB Type-Cとして出力して、Cintiq Pro に繋げています。

「GC-ALPINE RIDGE」 でデスクトップPCから4K出力する様子を拝見してきました

 日本ギガバイトさんはTwitterアカウントで拡張カードやマザーボードのCintiq Pro 16での動作確認を公開されているので、興味がある方は見に行ってみると良いでしょう。

4Kにまつわる結論として:WQHDも良いのでは

 以上のように、自分も含めて、現状ほとんどの方が、そのままではCintiq Pro 16で4K表示は出来ないことが分かりました。ならばWQHDではダメなのか、というとそうでもありません。というのも、今まで黙っていましたが……先に書いた「お仕事3枚」というのは、実はずっとWQHDでやっていたからです。実際に得られないものを試しても仕方ないですからね!

 4KパネルでのWQHD表示については、さすがにドットバイドットではないため、エッジが少し眠いです。ただ、ドットバイドットではないというのは、低DPI時代では致命的だったのですが、4K時代になるとずっとインパクトがやさしくなります。

 確かに4K表示のディテールは圧倒的ですし、エッジがシャキッと立ち上がる感じでもありません。それで緩くてみていられないかというと、そうでもなく、いうなれば電子ペーパー端末のような優しい表示になります。電子ペーパーも、ドットより細かい粒子で画像を表現するものでした。WQHDをより細かい4K画素で表現するこの状態も、似ているのかもしれません。

 自分の場合、「ディスプレイ設定」でシャープネスを1段あげることで、ちょうどよい状態になりました。

シャープネスの設定でスケーリング表示時の柔らかさを緩和できる

 また、1ピクセル単位の縞模様を表示させるテストチャートを表示してみたところ、WQHDの状態でモアレやジャギーは見られませんでした。画像の、グレーの十字になっている部分が該当の部分です。これが滑らかな表示になっていればOKです。

WQHDを入力した状態で、1px縞模様(十字部分)を表示した。モアレが発生していないことが分かる

 悪いスケーリングの状態も載せておきます。もやもやしているのが分かると思います。

本製品とは関係ない、あるアプリのスケーリングでモアレが発生している状態。空隙も見られる

 以上から、本機の4KパネルにWQHDを表示させたときのスケーリングは、ちゃんとしたスケーリングだということが分かります。

 WQHDで使うことにはほかにもメリットがあります。4K状態では表示などのパフォーマンスが若干落ちるアプリや、そもそもスケーリングをさせてくれないアプリがあるからです。

 特に自分はPhotoshop CS6をよく使っているのですが、4KではWindowsの拡大設定に関わらずケシ粒のようなUIになります。これがWQHDだと等倍で普通に使える状態になります。現状、高DPIスケーリングに対応したPhotoshopというと、大変に動作が遅いPhotoshop CCしかありません。軽いCS6を使えることとで、今の自分はWQHD状態のほうが生産性が高いです。

4K画面での Photosho CS6 のスクリーンショット。UIがあることすらも分からないかもしれない

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