以上、セットアップ方法と簡単な使い方を紹介した。他の音声アシスタントに比べてAlexaが圧倒的な優位性を持つのはAmazonでショッピングが行える(品物をカートに追加する)ことで、今回はそれらは省いているが、それでも挙動は理解してもらえたはずだ。
Alexaで何ができるか(およびFireではどのような制限があるか)はこちらのページ(英語)にまとめられているので、興味がある人はのぞいてみてほしい。
今後、Amazon Echoが日本に上陸するにはAlexaの日本語対応が条件となるが、同社のSTB製品「Fire TV Stick」では既に日本語による音声検索機能が標準搭載されている他、2017年に入ってからはスマートフォン向けのAmazonショッピングアプリでも日本語対応の音声検索機能が搭載された。これらで得られたデータを生かせば、日本語環境でAlexaが利用できるのも、そう遠い日のことではないと考えられる。
同社の他のサービスでは、Kindleストアが登場してから日本に上陸するまでに5年を要したが、市場を先に制した方が圧倒的に有利になり得る音声アシスタントの市場では、そこまで時間はかからないだろうというのが筆者の見立てだ(ちなみにAmazon Echoが初登場したのは2014年)。音声アシスタントの文化が果たして日本に根づくか? という議論も含めて、これから先の展開に興味は尽きない。
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