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» 2017年08月24日 06時00分 公開

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:ディズニーキャラとの触れ合いをMR(複合現実)で実現する「魔法のベンチ」 (2/2)

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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エンターテインメントだけでなく、ビジネス用途にも期待

 VR HMDのような没入型デバイスは、自分専用の空間を占有することにおいて、これ以上に適したものはないと言える。一方で前述の通り、「体験の共有」や「体験人数に応じたデバイスの確保」に難点があり、デモストレーション用途では使いにくい。

 大勢での共有体験を提供しやすいMagic Benchは、「アミューズメント施設などの体験コーナー」や「多人数を対象としたデモストレーション」で特に効果を発揮する。Disney Researchの研究成果という面もあるが、テーマパークのアトラクションの1つとして設置し、キャラクターとの触れ合い体験を楽しむ用途が分かりやすいだろう。HMDを装着する手間がないというのもテーマパーク向けの理由の1つだ。

 また、コンテンツの再生途中で体験者が席を離れて入れ替わる可能性も考慮すれば、Magic Benchのような仕組みは新規の来場者でもすぐに状況を理解でき、コンテンツの世界に入り込めるメリットがある。

 デモ動画を見る限りエンターテインメント用途が真っ先に思い付くが、ビジネス用途でも大いに活躍しそうだ。多人数に同時に同じ体験を提供できることにより、展示会のデモストレーションやプレゼンテーションへの応用が簡単で、より効果的に製品やサービスの特徴を伝えられる。

 例えば、本来であれば見えない電波やデータの流れを会場映像を使って視覚化させることで、実際にその動作やメリットを理解してもらうための説明が行いやすくなる。

 問題はKinectで取得可能な深度センサーの空間取得範囲が限られていること、個々のコンテンツの作り込みに時間がかかることだが、いずれ似たような仕組みでビジネスシーンに応用する事例が出てくるかもしれない。

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