以上のように、バッテリー駆動の利点を生かすためのギミックについてはまだまだ作り込む余地があると感じるが、JBL LINK 20に対する筆者の評価はかなり高い。
というのも、バッテリー駆動のギミック以外で何らかの機能が犠牲になっているわけではなく、スピーカーとしての基本性能、さらに操作性も、Google Homeに比べて明らかに上だからだ。
それでいて実売価格(税別)はJBL LINK 20が2万円弱と、ソニーやオンキヨーの製品(いずれも2万5000円前後)に比べるとリーズナブルだ。下位のJBL LINK 10に至っては1万5000円弱と、Google Home(1万4000円前後)と大差ない価格で入手できる。これでバッテリー駆動もおまけに付いてくるとなれば、多少作り込みが甘くても許容できる。むしろ性能と価格のバランスがよい製品という評価になる。
こうしたことから、なるべくスピーカーとしての基本性能が高いことが条件で、ただし2万円半ばともなると予算オーバーだというユーザーには、JBL LINK 20は絶好の選択肢と言える。
ただし前述の「ねぇ Google」というウェイクワードについてのみ、使い勝手に大きく影響することから、可能ならばメーカーから正式対応のアナウンスを待つことをおすすめしたい。
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