そんなわけで、既にニュース提供社がAlexaスキルを用意しているのであれば、そちらを使った方がよい、というのが使ってみた結論だ。本スキルが真価を発揮するのはやはり、専用スキルが提供されていないニュースサイトやブログ、あるいはTwitterなどを読み上げられることにある。
ただしPCのRSSリーダーのように、未読を全てチェックするという使い方ではなく、呼び出した際に最新の幾つかだけを耳にし、残りは破棄するという使い方になる。これについてはニュース提供社が用意しているAlexaスキルも同様だが、聞き逃してはいけない情報を漏れなくチェックする用途には根本的に向いていない。その点は留意しておく必要がある。
また、あくまでユーザーが能動的に呼び出してやる必要があり、RSSフィードが更新されたらプッシュで読み上げられるとか、あるいは通知でLEDが点滅して知らせてくれる、といった使い方はできない。Alexaの定型リストに登録し、起床時に読み上げるといった使い方にも対応しない。
こうした点をスキルではなくAlexa側が対応できるようになれば、自分なりのカスタマイズの幅が広がるはずで、現時点ではスキル本体よりも、こうしたAlexa側の制約に依存するところが大きいように感じられた。それだけにスキルを作る側にとっては頭を悩ませることも多そうだが、さまざまな可能性がありそうなスキルだけに、今後のさらなる進化を期待したいところだ。
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