「Clova Friends」シリーズ専用のスマートリモコン+充電ドックを試して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)

» 2018年10月05日 15時30分 公開
[山口真弘ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

充電ドックとの一体型であることがネックになりかねない

 音声コマンドでの操作が(筆者環境では多少挙動が怪しいものの)可能になったテレビをしばらくいじり倒してみたが、機能自体に問題はなく便利に使える。ただし、充電台と一体化しているが故の不自由さはあり、トータルでは一長一短というのが、実際に試した評価だ。

 音声コマンドについては、一般的なスマートリモコンと同様に、「テレビをつけて、消して」や「チャンネルを○○にして」など基本的な音声コマンドが使える。またこれ以外にも、ミュートのオン・オフ、外部入力の切り替えにも対応するなど、なかなか高機能だ。きちんと対応リストにある製品と組み合わせれば、便利に使えるだろう。

Dock 音声コマンドの例。特に奇をてらったものはなく、一般的な言い回しで操作できる

 その一方、ネックとなるのが、設置場所の問題だ。本製品は充電ドックと一体化した構造なので、Clova Friends MiniおよびClova Friendsと同じ場所に設置することになる。これで利用に支障がなければ何ら問題ないのだが、もしリモコンの信号がうまく届かないとなると、本体ごとリモコンの信号が届く位置に動かさなくてはいけない。

 しかしそうなると、近距離に置いていたが故にきちんと音声コマンドが聞き取れていたClova Friends MiniおよびClova Friendsが、反応しにくくなる危険がある。この両製品はもともとの聞き取り性能がお世辞にも高くなく、また距離が離れると聞き取り性能が大幅に低下するので、こうした問題が発生しがちだ。

 もちろん、スマートスピーカー本体と本製品の通信はWi-Fiで行っているため、両者を分離させ、本製品だけをリモコン信号の届く位置に動かすという“奥の手”もあるにはあるが、スマートリモコン+充電ドックの一体型というコンセプトを否定することになるので悩ましい。

【更新:2018年10月12日午後6時 スマートスピーカー本体と別の場所に設置できる点を追記しました】

レビューまとめ

 以上のように、本体がコンパクトで一体感が抜群、また設定も簡単なのは本製品のメリットだが、家電製品の登録では任意のリモコン信号を学習できないこと、また設置場所が制限されることのデメリットもあり、ユーザーによって評価が分かれるだろう。筆者としても、無条件でおすすめするのは厳しいと感じた。

 さらにClova Friends Miniになると、前述のように有線ケーブルで接続しなくてはならず、気軽に持ち出すのが難しくなる。購入にあたっては、登録したい家電製品に対応しているかを事前に確認した上で、自分の使い方に合致しているかを踏まえて、判断した方がよいだろう。

関連キーワード

Clova | リモコン | スマートスピーカー


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー