「Windows Lite」の到来とWindows 10“次々期”大型アップデート「19H2」の姿鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/3 ページ)

» 2019年01月28日 08時00分 公開

 さて、このWCOSがキーワードとして登場してから1年近くが経過しているが、いま再び話題に上ってきた理由は「Windows Lite」というキーワードが登場したことに由来する。このキーワードそのものは2018年11月にTero Alhonenという人物がTwitter上に投稿した画像が出所となっており、Windows OSの派生バージョンの1つと考えられている。

 Microsoftの最新事情に詳しいブラッド・サムス氏メアリー・ジョー・フォリー氏は共に、このWindows Liteについて「WCOSを採用したMicrosoft版Chrome OSで、iPadなども含めたタブレットや2in1フォームファクターをターゲットにした軽量動作の戦略製品」と述べている。

 WCOSを採用することで、通常のWindows OSよりもOSシステムそのもののフットプリントを軽くし、さらにWebアクセスを中心としたユーザー体験を提供するものだという。「PWA」なども動作の範囲に入るが、昨今のMicrosoftは独自のエコシステムでユーザーを囲い込むよりも、むしろサービスのサブスクリプションでユーザーに広く浅くリーチし、プラットフォームに依存せずに利益を得る方策を模索している。

 そのため、モバイル戦略であえて新デバイス向けのOSを発表する意図としては「パートナー企業にChrome OSベースではなくWindows OSベースで製品を作れる環境を提供する」といった具合に、PCで築いたOEMエコシステムをそのまま活用して、Chrome OSライクな製品を市場投入できる仕組みを用意するのが理由ではないかと推察する。

Microsoft Microsoftはクラウドを介したサービスのサブスクリプション契約に大きくかじを切っており、つい先日にはMac App Storeでの「Office 365」の販売を開始した

 この話題自体も2018年末に上がったものなのだが、ここであえてWindows Liteに触れたのは、Windows Centralでザック・ボーデン氏が1月23日(米国時間)に公開した「Are Windows 10's live tiles dead?」という記事が少々興味深かったからだ。

 スタート画面に強制表示されて逃げ道のなかったWindows 8/8.1ならいざ知らず、Windows 10ではスタートメニューを開いたタイミングでしかお世話にならない「Live Tile」。筆者自身もそうだが、ボーデン氏が内部情報として紹介した内容によれば「多くのユーザーは『よく使うアプリをタスクバーにピン留めして起動する』というフローをとるため、Live Tileがほとんど有効活用されていない」のだという。

Microsoft Windows 8.1の画面。起動時にLive Tileがいや応なく表示される

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